2019.07.06
2019.07.10
食事を作り、家族に振る舞い、そして食べ終わった食器をキッチンへと運んだら、「食器洗い」の家事が発生します。調理はもちろんのこと、「この食器洗いの負担が大きい!」なんて感じている方も多いのかもしれませんね。
そんな食器洗い、あなたは「すぐ洗う」派ですか? それとも「ためておく」派ですか? 食器洗いを行うのにベストなタイミングと、実践のコツを紹介します。
■衛生面を考えるなら、「すぐ洗う」のがベスト!
食器洗いでは、汚れた食器をきれいな状態に戻すことが最大の目的となります。汚れた食器、水につけてためておくと、その分汚れがゆるんで取れやすくなるような気もしますが、実はその裏で、大量の雑菌が繁殖してしまうのです。
つけ置きした直後であっても、ある程度の雑菌は存在しているもの。それを放置している間に、急激にその数は増えていってしまいます。
恐ろしいのは、こうして増えた雑菌は「手洗いして全てきれいに落ちる」というわけではないということです。残ってしまった雑菌が、次の食事のときに体に入れば、食中毒の原因になってしまうこともあります。
食器乾燥中にほかの食器に雑菌が広がってしまったり、食器を拭くふきんを介して、周辺が雑菌だらけになってしまったりするリスクも考えられます。
このような問題を避けるためのコツは、「そもそも雑菌を繁殖させない」という点にあります。食事後なるべく早く食器洗いにとりかかることが、衛生面でのコツとなります。
★除菌洗剤を使えば大丈夫なの?
キッチンでの雑菌繁殖を抑えるため、近年は「除菌ができるキッチン洗剤」が人気を集めています。ごく日常的に使っている洗剤に、除菌効果がプラスされていた!なんてケースも、決して少なくありません。
確かに除菌洗剤を使えば、ある程度雑菌の繁殖を抑えられるかもしれません。しかし残念ながら、除菌洗剤を使ったからといって、全ての雑菌を除菌できるわけではありません。
また除菌洗剤の効果は、「直接洗剤を付けた場合」に発揮されるケースがほとんどです。つけ置き用に、水で洗剤を薄めた場合、除菌効果は薄くなってしまいます。除菌のスピードよりも雑菌の繁殖が上回るようなことになれば、やはり「食器が雑菌だらけ」という状況になってしまうかもしれません。
■食後すぐの食器洗いを「面倒」にしないためのコツ
食後すぐのタイミングは、リラックスして体を休めたい時間。いくら「食器洗いをする上でのベストタイミング」と言われても……気分が乗らない!という方も多いのかもしれませんね。
こんなときには、食後すぐの食器洗いを面倒にしないためのコツを実践してみましょう。
★調理中から後片付けをスタートする
食器洗いでは、食事に使った食器や、調理に使った器具をきれいに洗浄していくことになります。食後の後片付けの手間を減らすポイントは、調理中にあり! ほんの少し手が空いたら、使い終わった調理器具を、どんどん洗っていきましょう。
使った直後の鍋やフライパンは、まだ温かい状態で、汚れが落ちやすいもの。新聞紙などでさっと汚れをふき取り、その後洗剤を使って洗うことで、手早く作業を完了できます。
「調理器具の片付け」までを「食事の準備」として考えれば、食後に残る食器洗いは、家族が使った食器だけになります。見るからに量が減るだけでも、精神的な負担は軽減できることでしょう。
★洗う順番を考える
食後すぐの食器洗いは、「手早く洗える」ものから片付けていきましょう。手軽に洗えるものから片付けていけば、洗い物の量は素早く減っていきます。「まだまだこんなにある……」なんてゲンナリする必要もありません。
具体的には、
・油汚れが付着していないもの
・ガラス製品
などが、先に片付けたい対象となります。油汚れを広げないことで、洗い物の時間短縮にもつながるでしょう。
★家族に協力を仰いでみる
食後すぐの食器洗いをできるだけ楽に行うためには、家族の協力も必須となります。食器洗いそのものは難しくても、ちょっとしたコツを実践してもらうだけでも、その後の後片付けは格段に楽になるでしょう。
・汚れが移る食器は重ねない
・ひどい汚れは新聞紙でふき取ってから、流し台に置く
自分が食べ終わった食器を運ぶ際には、「全てを重ねて運ぶ」なんて方も多いのではないでしょうか。しかしこの場合「お肉の油でギトギトのお皿の上に、おちゃわんを重ねる」なんてことにもなりがちです。この場合、おちゃわんの裏のギトギト汚れまで、しっかりと対処する必要が出てきてしまいます。「別々に運ぶ」ことを意識するだけでも、洗い物の手間は少なくなるはずです。
また汚れがひどい食器は、事前に汚れをオフしてから洗うこともポイントとなります。新聞紙を用意しておいて、「汚れを拭く」までを家族それぞれの仕事とすれば、食器洗いを楽にできます。
■まとめ
今回は、食器洗いのベストタイミングについて紹介しました。衛生面を考えるのであれば、ベストはやはり「食事が終わってすぐのタイミング」と言えそうですね。「ためておく」派にとっては、精神的なハードルをどうクリアするのかが、ポイントの一つとなるでしょう。
食器の雑菌が気になる場合には、除菌効果の高い食器洗浄乾燥機を導入する!というのも、一つの方法となります。こちらであれば、食器をセットしてボタンを押せば、洗浄・乾燥までを完了してくれます。衛生面でのメリットも大きくなるでしょう。