2019.01.11
肉と野菜がバランスよく含まれる料理は、一言で「○○料理」と括るのが難しいですよね。これからの季節に活躍する“ロールキャベツ”は、「肉料理」か「野菜料理」かの判断が難しい代表例。この難題に対して、マツコ・デラックスさんは明確に回答しているようです。
絶品ロールキャベツが続々登場
12月18日放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)では、「概念が変わる! ロールキャベツの世界」と題した企画を特集。“1万軒の洋食店を食べ歩いた”という岡澤創人(はじめ)さんが、ロールキャベツの奥深い世界を紹介してくれました。
岡澤さんは始めに、老舗洋食店「アカシア」の“絶品ロールキャベツシチュー”を紹介してくれました。“塩気のパンチ度”がよく効いた味わいは白米にピッタリで、和風なホワイトソースが特徴的。濃厚な鶏ガラスープがキャベツによく染み込んでいて、実食したマツコ・デラックスさんも思わず「ご飯と食べると丁度いい…」と唸ります。
続いては、銀座にある「日東コーナー」の代表メニュー「ロールキャベツ トマトソース仕立て」。“超濃厚”な味わいはデミグラスソースに近い仕上がりで、隠し味に使われる“秘伝の味噌”が白米との相性アップの立役者です。
次々と紹介される絶品レシピの中には、家庭料理で定番の“コンソメ風ロールキャベツ”も。有名店の店主から「家庭のコンロで作るなら、2時間くらい煮こむべき」と聞いたマツコさんは、「夕方スーパー行ってから作るの無理だな…」と驚いたようすでした。
マツコさん「ロールキャベツは野菜料理」
番組では続いて「ロールキャベツは肉料理? 野菜料理?」というテーマをピックアップ。この問いを受けたマツコさんは「どっちでもいい…」とコメントしたものの、すぐさま「ロールキャベツでロールミートじゃない。野菜料理ですよ」と断言。岡澤さんもマツコさんに同意し、過去文献に「肉はキャベツをおいしく食べるために入れる程度」と記載がある旨を紹介してくれました。
このテーマはネットでも盛り上がりを見せ、「あそこまで肉が入っていたら肉料理だと思う」という“肉料理派”からのコメントもあれば、「肉を消費するためにロールキャベツは作らない。キャベツを消費するために作るから野菜料理」と主張する声も上がっています。
また話は派生し、ある男性は「『昨日は肉を食べた』ってどこまでを指すの? ステーキや焼き肉は当然として、鶏肉が多い煮物や炒め物は肉料理に入る?」と疑問を抱えることに。多かったのは「肉が“メイン”かどうかで決まる」「6割以上肉だったら肉料理」と割合に注目する声でしたが、中には「肉=牛肉。鶏肉や豚肉はちょっと“肉度”が低い」という変わった意見も見られました。
あなたはどっち派!?
ロールキャベツの味つけを巡っては、“コンソメ派”と“トマト派でも意見が分かれているようです。“コンソメ派”の人からは「実家がコンソメだったから」との理由を語る人が多く、「実家の味が忘れられないからコンソメしか作らない」「お袋がたまに作ってくれたコンソメ味のロールキャベツがごちそうだったから、コンソメしか認めない」といった意見が登場。
一方で“トマト派”からは、「我が家はトマトソースのロールキャベツが人気。トマトを煮た残りのスープでリゾットも作れるしね」「トマトソースのコク深さは一度食べたらやみつきだよ!」「コンソメはもう卒業したかな~。今はトマト一択」などの声が上がっています。
しかし中には「合わせ技が一番おいしい。コンソメとトマト缶で煮込むと絶品」と両方の良さを取った人もいれば、「ロールキャベツはクリーム煮がベスト!」「カレー煮は万能だよ。そのままでもいいし、ご飯にかけてもおいしいし」と別の味つけを楽しむ人もチラホラいました。
ここまで様々な議論を呼ぶということは、ロールキャベツが“愛されている”証拠なのかもしれませんね。
文/長谷部ひとみ