2018.05.22
2018.05.23
「#名画で学ぶ主婦業」、もうご覧になりましたか?
今年のゴールデンウィーク中にTwitterで盛り上がり、今やまとめサイトもできて、日本中の主婦のストレス解消にひと役買ってますよね。
なにが秀逸かって、主婦業の切なさ、やるせなさ、あったまキター!などの「あるある」を、超マジメな名画にからめて表現したこと。これがちゃちなイラストやリアルな実写じゃ、こうはいかなかったでしょうよ。
古今東西、評価がゆるぎない名画の表現力はすごいパワー。その力を拝借して、そこらへん(失礼!)の一主婦の気持ちを代弁してもらうという図々しさ。荘厳さと日常のミスマッチ感! そこらへんの一主婦である私も溜飲が下がりました。
笑うだけでも楽しいけれど、爆笑の中に何が隠されているのか、いくつかのテーマに分けて解説してきましょう!
「母業」のトホホに潜む、母の偉大さ
まずは、母としての「マジ?勘弁してくれよ~」的トホホ感を表したもの。
https://twitter.com/pinoco_noko/status/993503188559921153
https://twitter.com/wagahai2016/status/992046297682067456
これってさ、主婦業っていうより「母業」。なんで!?ってやつ。1枚目の、もう目に表情すら浮かびませんって感じが…(笑)
こんな思いしたくないから、何度も何度も「プリント出しなさい」とか「すぐはできないんだよ?」って言うんだけど、これがまったく予防にならない。
で、本気で怒ってはいるんだけど、「もう知らない!やらない!」って選択はしないもんね。そこがお母さんという存在のすごいところ。特に子どもが小さいうちは、まだ「動物」だから仕方ないよな~ってわかってる。
朝出されてもゼッケンはつけるし、防災用の缶詰開けてでも弁当は作る。私なんか、朝、汚れた体操着出されて、洗ってドライヤーかけたこともあったわ…それが「母」なんだよねー。私たちってエライ!
「子育て」の辛さは今でも体が覚えているよ( ;∀;)
子育ての辛さに関するものもいくつかあって、これなんて、みんな思い当たるはず。
https://twitter.com/yukky115/status/992299860765245440
私なんて子供がもうもう高校生だっていうのに、これ見てあのときの辛さがひしひしとよみがえって笑い泣きよ、ほんと。宅配便が来たりしたら、マジでこぶし握ったね。
体力的なきつさをリアルに表現してくれているのもあって、
https://twitter.com/hokohoko0112/status/992515000030838785
ほんと、抱っこって重いんだよねー。特に寝ちゃうとずしりと重い。しかし背景の暗さと、女性の無表情さが…。このお母さん、落としちゃうんじゃないかっていう限界感が子育てのつらさを代弁してくれててうれしい(笑)
バカにされても主婦には主婦のやり方がある
主な収入源はダンナ、という家庭も多いとは思うけれど、主婦だって涙ぐましい努力をしてる。
https://twitter.com/komatttttu/status/992748829513367552
100にするか、思い切って110にするか…悩みに悩んでこうなったときの切ないことよ( ;∀;)。稼いでないからこそ、そういうとこで頑張るしかないし、それが徒労に終わったときのあの虚しさ。男にはわっかんないだろーなー。
https://twitter.com/waro_riri/status/992693939252547589
コンパスだってさ、たしかに100円ショップにあるよ。で、「もう何本目なの!?」なんて叱ってると、ダンナが「100円だろ?」とかよけいな口はさんでくる。えー、そうですよ。たしかにたった100円ですよ、でも、その100円バカにしてたら家計は回っていかねないんです!ってことですよ。
それでも、夜遅く風呂に入ったらこんなこともしてるわけよ。
https://twitter.com/totorokurokoge/status/994867963298795520
うちなんて、もうみんなが思い思いに好きな時間に風呂入って、ガス代がかさむのなんのって。ケチくさいってわかってるけど、やっちゃうのが主婦ってもんですよね。
ダンナに欠落しているのは「当事者意識」と判明!
で、最後のやり玉はやっぱり、ダンナ。
https://twitter.com/sevenssjpjp/status/993031060840591366
https://twitter.com/ogura_naomi/status/992579016665190400
https://twitter.com/kentosho/status/993464535448203266
ほんとに、あるある(笑)。
子供はしかたないと思えても、ダンナには腹わた煮えるのはなんでなんだろうと考えてみたら、当事者意識のなさに頭がくるんだなーとわかった。
たしかに夫婦の役割分担はあるけれど、家を回していくことや、子どもを育てることに関しては、あなただって「当事者」でいてほしい。っつうか、そういうものだろ!っていう気持ち。
それなのに、いつまでも、外で働いていればそれ以上は業務外という意識だから、物申したくなります。
「当事者意識」さえあれば、日ごろから自然といろいろな関心も持てるだろうし、その結果、知識も増えていく。いちいち「これどうすんの?」「あれどうすんの?」って聞かずとも工夫できるようになる。ごはんだって、自分が作ってもいいんだと思っていれば、「●●でいい」なんて言えないくなるよね~。
この前も、久しぶりに働き出した友人が、ダンナに「遅くなるからお米だけ研いどいて」と言ったら、6合研がれたと。「運動会じゃねんだよ、いなりずしでも作るのか!?」ってキレてたけど(笑)。わかってないんだよね、こっちが思っている以上に。
そして、癒され効果の正体とは?
でも、もしかしたら、「当事者でいる」っていう考え方自体、私たち主婦が教えたり、伝えたりしなくちゃダメなのかも。新婚当時、かいがいしくやりすぎて甘やかした罪が少なからずこちらにもありますし(笑)。
ただ待ってても、できるかお前?って意地悪に試しても、頭にくる回数が増えるだけ。私たちが、「あなたに当事者でいてほしいんです」って感じてることも、わかってない可能性、十分あります。
めんどくさいし、そんなことも言わなくちゃわかんないの!って言いたくなるよね。
でも、わかんないだから仕方ない(笑)。
ひとつ、ひとつ、「ごはんは4合ですよ」「シャンプーは使い終わった人が詰め替えるものですよ」って。そうしていかないといつまでたってもやること減らなくて、一生主婦業に忙殺される!
そうでなくたって、義父母とのつきあいや、
https://twitter.com/sakichin0919/status/992336467081900032
女の闘いだってあるんだから(笑)。
https://twitter.com/Sakura01784980/status/992391926534959104
でも、不思議。
「#名画で学ぶ主婦業」を読んで、友達と「あるある」って笑って、そしてそれを題材にここまで書いてきて、なんだかとってもスッキリしてる。だれかが、こんなに大変なんだねってわかっていてくれる、知っていてくれる、というだけで、救われるものなんだなぁ。
それに、ささやかな幸せもあるしね。
https://twitter.com/_nameraka_/status/992644317368930305
お互い、頑張りましょう! さてと、洗濯物でも取り込みますかね。
のざわやすえ
出版社での編集を経てフリーに。ライター・エディター活動の一方で、主婦雑誌で培った知識をもとに「暮らし方アドバイザー」として、整理収納や家事タスクのアドバイスでも活動中。また、趣味のソーイングではオーダー業も。働きながら育てた一男一女は、この春から高2、高1に。