2019.12.06
「冷蔵庫」や「洗濯機」など、モノには名前がありますよね。しかし自分なりの名前をつける人も意外と多いようで、中にはクスッと笑えるネーミングもチラホラ。今回は「モノに名前をつけている人たち」に迫ってみましょう。
モノに名前をつけると愛着が湧く!?
モノに名前をつける理由は様々。ある女性は、「調子が悪いストーブに名前をつけてる。名前を呼んで励ますと、ちょっとだけ可愛く思えてくる」と語っていました。たしかに親しみを込めて名前をつけると、調子が悪いときにも許してあげられそうです。
ネット上では他にも、「車や自転車に命名するのが習慣になってる。動くモノに名前をつけたくなるのって私だけ?」「買ったばかりの家電に名前をつけてます。名前をつけたら愛着がわいて、大切に使うようになりました」などの声が。
「名前はつけてないけど、『さん』や『ちゃん』をつけて呼んでる」という人も少なくありません。「こたつのことを何故か『こたつさん』と呼んでしまう」「子どもと私はモノを『ちゃん』づけで呼びがち。クレヨンのことを『クレヨンちゃん』、コップのことを『コップちゃん』と呼んだりしてるよ」といった声も上がっていました。
「サンバ」と名づけられたルンバも…
特に名前をつけられやすい傾向があるのは、「ルンバ」などのロボット掃除機。動き回って掃除をしてくれるロボットクリーナーを「可愛い」と感じる人が多いらしく、「家族みんな別々の名前で呼んでる。ついつい『そっちに行っちゃダメだよ』とか話しかけちゃうよね」「ルンバの名づけ親は、1番ルンバと仲良しな2歳の息子。『バ』って発音できなくて、『るんだ』って呼ばれてる」などのエピソードが寄せられています。
中にはユニークな名前もあげられており、「ちなみにうちのルンバは『サンバ』って名前。2台目を買うときは『マンボ』にすると決めてます!」「夫が突然ルンバのことを『狂犬』って呼び始めた。全然凶暴じゃないのに、何故か呼び名が浸透してる…」といったニックネームも。
また、寝具もよく名づけられるモノの1つです。「うちで1番長く使ってる毛布は『もこもこちゃん』って名前。一体誰が呼び出したのか覚えてないけどね」「クマの抱き枕に『エリザベス』と名づけた。子どもが寝室から持ち出すことも多くて、家族間では『エリザベス持ってきて』ってやりとりが日常化してるよ」など、様々な名前が見られました。
レジのトレイと「かるた」の意外な共通点!
オリジナルの名前をつけて楽しむ人が多い一方で、本来の名前がわからなくて困ってしまうモノもありますよね。今年1月に放送された『コトノハ図鑑』(MBS)では、名前がついている意外なモノを特集。
例えば食パンの袋などを留めている「プラスチック製のアレ」にも名前があることをご存知でしょうか?この名前は「バッグクロージャー」といい、もともとはリンゴの袋留めとして作られていました。留め具といえば、「靴下を留めている金具」にも名前が。形状がコンパスに似ていることから、「ソックス」と「コンパス」を組み合わせた「ソクパス」といいます。
同番組ではレジでよく見かける“お金を置くトレイ”の名前も紹介。実は「カルトン」という名前で、ポルトガル語で大切なものを意味する「カルタウン」が語源になったそうです。お金などの大切なものを扱うため、「カルタウン」が「カルトン」と変化しました。ちなみに「かるた」も、同じ「カルタウン」が語源とのこと。
自分で名前をつけるだけでなく、そもそもの由来を知ることでさらに愛着がわいてくるかもしれませんね。
文/河井奈津