2018.07.13
2018.10.29
株式会社NTTドコモが「パパ・ママの買い物事情」をテーマに、0歳~7歳までの子どもがいる既婚男女1000名を対象にした意識・実態調査を実施。パートナーとの買い物分担は、夫婦円満度にも影響することが判明しました。
子どもが生まれてからは買い物がストレスに!?
はじめに「独身時代と、パパ・ママになってからの『買い物』に対するイメージの変化」を調査。その結果、独身時代の買い物のイメージとしては「楽しみなもの」(65%)、「自分のためのもの」(64%)、「ストレスを解消してくれるもの」(51%)、「ご褒美としてするもの」(45%)などの回答が上位に。しかし一方で、パパ・ママになってからは「家族のためのもの」(78%)、「生活のためのもの」(73%)、「疲れるもの」(48%)、「ストレスの原因になるもの」(37%)という回答が目立つ結果となりました。
さらに近年問題視されている家事・育児の「ワンオペ」が、家の中の家事だけでなく「買い物」にも及んでいることが判明。今回の調査で「買い物はワンオペ状態になることが多い」と答えたママは、76%で約8割にのぼっています。「家事メン」や「イクメン」などのキーワードが浸透しつつある現在ですが、実態としてはまだまだママへの負担が大きいようす。
また「買い物」と「その他の家事」について、ワンオペ状態だったときのストレス度合いも調査。その結果、「買い物(37%)食器洗い(27%)どちらも同じくらい(36%)」「買い物(42%)洗濯(20%)どちらも同じくらい(38%)」「買い物(36%)トイレ掃除(30%)どちらも同じくらい(34%)」という回答に。ママにとって買い物のワンオペ状態は、他の家事以上にストレスの原因になりやすいといえそうです。
買い物を分担すると夫婦円満度が高くなる!
パパたち自身も買い物を分担する重要性を自覚しているようす。「パートナーとうまく買い物が分担できれば、夫婦仲はもっと良くなると思う」と答えたパパの割合は、46%と半数近くにのぼりました。
「パートナーとの買い物の分担割合」と「家庭の夫婦円満度」の関係性を調べたところ、分担の割合が「5:5」の夫婦は最も円満度が高く、76.8点という結果になりました。一方、買い物の分担がパパとママで「0:10」と完全なワンオペ状態の夫婦の円満度は60.5点。分担が「5:5」の家庭と比べて、15点以上(約2割)の差が生じています。
とはいえ、パパもママも子どもを連れた買い物は大変なもの。実際に、「子どもを連れての買い物が大変だと感じることはありますか?」と質問したところ、パパの83%、ママの93%が「ある」と回答。
そこで「子どもとの買い物で、ストレスに感じること・課題だと思うこと」について、パパ・ママそれぞれに質問。その結果、パパにおいては「店内をうろちょろする」(45%)、ママにおいては「洋服やインテリアなどの商品がゆっくり選べない」(71%)という回答がそれぞれ最多になりました。
パパ・ママ共通で多かったのが、子どもからのおねだりやレジでの支払いシーンに関するもの。具体的な声としては、「レジ横のお菓子をねだられると、後ろの人に迷惑をかけてしまう気がして買わざるを得ない感じになる」(43歳・男性)、「特売日などでレジに行列ができていると、その間に子どもがグズって、なだめても収まらない」(39歳・女性)などがあがっています。
買い物はパパ・ママ共にストレスになるようす。お互いに不満が溜まらないよう分担したいものですね。
■調査概要
調査エリア:全国
調査期間:2018年5月29日~5月31日
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社
調査対象:22歳~49歳 既婚男女1000名 ※0歳~7歳までの子どもがいる人(親の性別および子どもの年齢で均等割付)
取材・文/原田美咲