■食器洗い乾燥機の賢い選び方

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先ほどもご紹介しましたが、食器洗い乾燥機には「ビルトイン型」と「卓上型」の2種類があります。それぞれのタイプの特徴をより詳しく見ていきましょう! 予算や設置場所によってどちらかの食器洗い乾燥機を選ぶことになりますが、家を新築する、もしくは大きくリフォームするといったタイミングに合わせて導入するならやはりビルトイン型がオススメです。サイズも大きめのものを選べるので、家族や来客が多いご家庭にはぴったり。システムキッチンに後から設置するのは一見難しそうですが、実際に見てみると設置可能なケースも多いです。まずは諦めずに専門の業者に下見してもらい、設置できるかどうか確かめてみましょう。 ビルトイン型食器洗い乾燥機のメリットは、キッチンの作業スペースを圧迫しないこと、全体の見た目を邪魔しないことなどがあります。稼働しているときの音も静かであまり気にならないという人も多いです。一方で設置するための工事に手間やコストはかなりかかりますし、故障した際にも修理するのが大変というデメリットもあります。キッチン下の収納スペースを一部つぶすことになるのにも留意が必要です。 現在賃貸に住んでいる、今後も引っ越しの可能性がある、もしくはできるだけコストを抑えたいという方には卓上型の食器洗い乾燥機がオススメです。自分で取り付けられるのであれば、ビルトイン型の半額程度のコストしかかからないことも多いです。サイズも小さめのものがあるので、できるだけスペースを取りたくないという場合にも便利です。 卓上型食器洗い乾燥機のメリットとしては、やはり気軽に導入できるということが挙げられます。設置のためのコストや手間もビルトイン型と比べればずっと少なくて済みますし、排水ホースなどをきちんと準備できれば買ったその日からすぐ使えます。故障したときの修理や買い替え、引越しなども簡単です。 デメリットとしては、キッチンの作業スペースが狭くなってしまうこと、本体や排水ホースなどが剥き出しでキッチンの見た目印象がかなり変わってしまうことなどがあります。ビルトイン型と違い外にそのまま置くので、場合によっては音が気になってしまうかもしれません。 ○ビルトイン型食器洗い乾燥機を選ぶポイントはドアの開き方 使いやすいビルトイン型食器洗い乾燥機を選ぶポイントとしてチェックしてほしいのは、ドアがどんな風に開くかということです。 ビルトイン型食器洗い乾燥機のドアにはふたつのタイプがあります。ひとつは、国内メーカーで主流のスライドオープンタイプ。扉ごとボックスが引き出されてくるので食器の出し入れが簡単ですし、床を汚しにくいというメリットもあります。 もうひとつが海外メーカーに多いフロントオープンタイプです。ドアを手前に倒し、中のかごを引き出して使います。こちらは食器を入れるかごが上下2段になっている分容量が大きくなっています。反面、下段へは腰をかがめてお皿を入れることになるので負担を感じることも。 ビルトイン型食器洗い乾燥機は、2種類のドアの開き型に注目して選んでみてください。 ○卓上型食器洗い乾燥機を選ぶポイントは設置スペース 卓上型の食器洗い乾燥機も、ドアの開き方には「上下型」と「前開き型」の2種類があります。気をつけたいのは、本体の大きさは同程度でもドアの開き方で必要なスペースに差があるということ。上下に開くタイプは容量の面では優秀ですが、ドアの前と本体上部に充分なスペースが必要になります。できるだけコンパクトに使いたい、という場合は前開き型を選ぶようにしましょう。