2019.06.16
4月25日に三菱電機から発売された「三菱ブレッドオーブン TO-ST1」は、食パンを1枚だけ焼くのに特化したトースターです。1枚焼きなんて我が家には向かない――そんな声も聞こえてきそうですが、三菱ブレッドオーブンで焼いた食パンを食べると、いまあるトースターの買い替えを検討したくなるかもしれません。
かくいう筆者も「1枚焼きねぇ…」と思いながら使い始めたのですが、実際に三菱ブレッドオーブンでトースト、ハムチーズトースト、フレンチトーストを焼いて、その実力をチェックしてみることにしました。
庫内をしっかり密閉して水分を閉じ込める
三菱ブレッドオーブンが一般的なトースターと大きく異なるのは、その箱型の形状です。一見するとトースターとは思えないような木目調のデザインは、ダイニングテーブルに置いても違和感がありません。
▲サイズは幅270×奥行223×高さ140mm。A4サイズよりもひと回り小さい
フタを開くと、小さなプレートが。プレートとフタ部分にはフラットヒーターが入っており、上下から食パンを加熱する仕組みです。
▲プレートの中央に食パンを置く。フタにはパッキン状のパーツが付いており、密閉できるのがポイント
操作は前面のボタンで行います。トースト/冷凍トースト/トッピングトースト/フレンチトーストの4つのメニューからモードを選択したら、厚さと焼き色を選びます。最後にスタートボタンを押せば、加熱が開始するというシンプルな操作性です。
▲パンの厚さは4枚切り/5枚切り/6枚切り/8枚切りから選択する。焼き色はふわふわ/薄め/ふつう/濃いめ/サクサクの5段階を切り替え可能
5枚切りの常温の食パンを「ふつう」の焼き色で焼くこと約2分半、完成と同時にフタを開けた途端にトーストの香ばしい香りが漂います。この香りの良さはこれまでのトースターでは感じることのなかった経験です!
▲密閉することで、食パンの香りと水分をしっかり閉じ込めている。センサーで食パンの両面の温度を測って加熱を細かく制御するので、焼きムラが少ない
焼き立てのトーストを手に取って驚いたのが、パンの耳の柔らかさです。普通はここまで焼き目が付いていると耳部分も硬くなっているのですが、とにかくふんわりしています。食べてみると、耳がしっとり柔らかいだけでなく、なかもふわふわ。表面だけがカリッとしていて、あとは生の食パンのように水分がしっかり残っているんです。
▲トーストを割るだけで、これまでのトースターで焼いたときとの違いがわかる
ふつうモードで焼くと2~3分で焼き上がるので、家族が3~4人いてもなんとか許容範囲。どうしても朝はのんびりしていられないなら、休日だけは三菱ブレッドオーブンでゆっくりトーストを楽しむというのもひとつの手かもしれません。