2020.12.20
2021.02.12
照り焼きとは、醤油ベースの甘いたれを食材の表面に塗りながら焼き上げる日本の料理法。今ではその味が海外でもうけ、「TERIYAKI SOURCE(テリヤキソース)」なるものが逆輸入されて店舗で売られていたりもするほどです。
皮面をパリッと焼き上げたジューシーな鶏もも肉との相性もバツグンなのは言わずもがな。ただ、材料も調理法もシンプルだからこそ、ちょっとのことで出来に差がつきます。
美味しく作るためには、何より鶏肉の焼き方が重要です。
油は引かずに皮目から焼き、ヘラで押さえながら焼くと均等に火が入り、皮目全体にきれいな焼き色がつきます。また、厚みのある部分の生焼けを防ぐこともできます。
調味料を加える前に、鶏から溶け出した余分な脂はキッチンペーパーで拭きとりましょう。これでちょっと気になるあの臭みをとることもできます。
テリヤキチキンといえば、ピザでも人気のメニューですが、今回はアレンジ向きの味付けにしています。晩ごはんのおかずで余ったら、翌朝は食パンにたれと刻んだ鶏肉をのせ、マヨネーズとピザ用チーズをたっぷりかけてトースターへ!
あぁ…1度で2度美味しいとはこのための言葉だったんですね。
肝心なことは、皮目をパリッと焼くことです
材料(1人分)
- 鶏もも肉
- 1枚(約250g)
- ズッキーニ
- 1/4本
- パプリカ
- 1/4個
- ミニトマト
- 2個
- A|しょうゆ・みりん・酒
- 各大さじ1
- A|砂糖
- 大さじ1/2
作り方
1. 鶏肉は余分な脂や皮があれば取り除く。肉の厚い部分は切り目を入れて開き、厚さを均一にする。ズッキーニは縦4等分にし、パプリカはひと口大の乱切りにする。
2. ボウルにAを混ぜ合わせる。
3. フライパンに鶏肉の皮目を下にして入れ、空いたところにズッキーニとパプリカを入れる。中火で熱し、鶏肉はときどきヘラで押さえながら5〜6分焼くと皮目がパリッと焼け、全体に火が入りやすい。出てきた脂はキッチンペーパーなどで拭きとることで、臭みをとることができる。皮目全体に焼き色がついたら裏返す。野菜は焦げるようであればここで一度取り出す。

4. 裏返してから2〜3分焼き、8割ほど火が通ったら野菜をすべて入れ、②を加える。たれを野菜や肉にかけながら煮詰めていき、しっかりとろみがついてきたら具材を取り出す。肉は食べやすい大きさに切り、器に盛る。
取材・文/田川志乃 料理・スタイリング・撮影/田頭志保