味や食感は通常よりさらに美味しく!栄養価も落ちない

下味冷凍のメリットはラクなだけではありません。下味をつけることで味がより食材に染み込んで美味しくなります。

 

これは冷凍されていたものが解凍されるときに繊維が壊れ、その壊れた隙間に味が染み込むことで旨味に変わるためです。固いお肉も柔らかくなるので、通常ならパサパサ感が気になる鶏むね肉や豚こま肉も柔らかくなり、安い食材も美味しく変身するのです。

 

さらに冷凍室に入れたときの栄養を維持したまま保存されるので、時間とともに栄養価も落ちません。

食品ロスがなくなって「節約」にもなる

作ったものの食べきれずに冷蔵庫に放置して痛んでしまったり、購入したのに使わずに捨ててしまったり、もったいないと思いつつ食材を無駄にしてしまった経験はありませんか?

 

実際に1世帯(4人家族)が食べ残しや手をつけていない食品として処理した食材の購入費は年間で約88,000円といわれています。*

 

しかし痛む前に冷凍してしまえば、食材を腐らせてしまったり、捨てる心配はありません。下味冷凍をすることで保存期間が2ヶ月になるので、ゆっくり消費していけますよ。経済的にも「下味冷凍」はオススメなのです。 

 

また、今の時期は外に出ることが不安だったり、スーパーへ行く回数を減らしたいですよね。そんなとき、冷蔵庫に下味冷凍がストックしてあると買い物へ行く機会も自然と減らすことができます。体調が心配なときやお天気が悪いときなど、いざというときにも備えることができますね。

下味冷凍はもしものときの“お守り”のようなもの

「食材のストック」と聞くと、準備が大変というイメージが頭に浮かぶかもしれません。しかし下味冷凍なら、たくさん買い込んだときや時間や体力に余裕があるときに、家にある調味料やドレッシングを入れて冷凍庫に保存するだけでいいのです。たったそれだけで、働くママやパパのごはん作りの強い味方になります。
「今日は疲れたなぁ」と思ったときは、ぜひ下味冷凍を試してみてはいかがでしょうか?

 

*食品ロス削減(横浜市・2020/07/02):https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/gomi-recycle/sakugen/foodloss.html

 

 

 

レシピ/島本美由紀さん 取材・文/ひなたきこ 撮影/中村彩子