郷土料理を教えるのは“家庭の味”

地域ならではの特色が表れるご当地グルメですが、伝統の味を受け継ぐ人は年々減りつつある様子。農林水産省が以前実施した「食育に関する意識調査」によると、食文化を「受け継いでいない」という男女の割合は27.3%にのぼるそうです。

 

調査結果を年齢別に見ていくと、「食文化を受け継いでいない」人は若い世代の方が多いと判明。女性は年代ごとの差が特に大きく開いており、70歳以上の「受け継いでいない」人は11.8%に留まりました。一方の30~39歳では、70歳以上と比べて3倍ほどの31.4%を占める結果に。すべての年代で「受け継いでいない」と答える人が多かった男性でも、「20~29歳(47.6%)」は他世代と約10%もの差が開いています。

 

アンケートでは続いて、「受け継いでいない」と答えた男女へ“食文化を受け継ぐために必要なことは何だと思いますか?”と質問しました。すると「親などから家庭で教わること」が71.5%で第1位に入り、2位の「子供の頃に学校で教わること(37.7%)」を大きく引き離しています。食文化を受け継ぐためには、家庭で伝統料理を教えてあげるのがいいかもしれませんね。

 

慣れ親しんだ料理もおいしいですが、伝統料理を作って食文化に思いを馳せるのも乙なもの。たまには趣向を変えて、ご当地グルメや地元ならではのメニューにチャレンジしてみてはいかが?

 

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文/河井奈津

参照/農林水産省「食育に関する意識調査」https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/ishiki/r02/pdf/houkoku_2_7.pdf