2019.05.27
暑くなるにつれ、食卓に登場する機会が増えるカレー。調理の手間もかからないため、どんどん活用していきたいメニューですよね。辛い食べ物が苦手な子どもでも美味しく食べられる、意外なアレンジ術を探ってみましょう。
定番の隠し味にも正しい使い方が
カレーをまろやかにする定番の隠し味といえば牛乳。完成してからでも混ぜられるので、「でき上がってお皿に入れてから、子どもの分だけ牛乳を混ぜてマイルドにしてるよ」という人も少なくありません。
しかし、牛乳に関しては「ちょっとサラサラになりすぎちゃう」との声も。もうひとつの定番である「ハチミツ」を活用する人も多く、「ハチミツ入り激甘カレーが子どもに大好評!」「カレーの甘口にさらにハチミツ入れたら、子どもが喜んで食べてくれた」などの声が上がっています。
ちなみに、「S&B」のカレー情報サイトには「ルーと同時にハチミツを入れないように」との注意がありました。市販のハチミツに含まれる酵素が小麦粉のデンプンを分解してしまい、とろみがなくなってしまうそう。ハチミツの酵素は加熱すれば働きが止まるので、弱火~中火で具材と一緒に20分以上煮込んでからルーを入れてください。
「すりおろしたリンゴ」も甘みを演出する王道食材。果物系では他にも「うちはいちごジャムを入れてるよ」「いちごジャムを入れると少しまろやかになって美味しい」という意見も見られました。
テレビで紹介されたマイルドアレンジ
いちごジャムは意外な高支持率でしたが、「柑橘系以外なら大抵の果物はカレーに合いますよ」という声も。2017年に放送された『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(朝日放送テレビ系)では、「子どもが喜ぶメニュー」というテーマで「バナナチキンカレー」が紹介されました。
1cmの厚さで輪切りにされたバナナがコロッと入った同レシピ。具材を炒めてカレー粉を入れてから、にんにくやしょうがなどの薬味と一緒にバナナを投入します。ハチミツとヨーグルトも使って、マイルドな味わいをより強調しましょう。
また今年の「声優と夜あそび」(AbemaTV)では、スネ夫役などで知られる声優・関智一さんが「バター」へのこだわりを語っています。辛口の欧風カレーが大好きだという関さんですが、「辛口をバターでちょっとずつまろやかにしながら、混ぜて食べる」とのこと。ちなみに激辛ラーメン店「蒙古タンメン 中本」のファンは辛さを抑えるためにバターをトッピングすることが多いそうなので、辛味対策としてバターは優秀なのかもしれません。
バニラアイスが意外にも好評!
辛い料理が苦手な子どもにおすすめのアレンジは、他にもたくさんあるよう。ネット上で多く挙げられていたのが、「コーンスープ」を入れる裏技です。
普通に大人用のカレーを作った後に、濃い目に作ったコーンスープと混ぜ合わせるだけのお手軽技。実際にトライした人からは「辛さがあまり目立たなくなった」「味があまり変わらないのに甘くなって良かった」との声が上がっています。ハンバーグレストランの「ビッグボーイ」もTwitterでこのアレンジを推奨。辛めに作られている同店のカレーですが、「なんとびっくりまろやかな甘口風味に大変身!」するそうですよ。
また、バニラアイスを入れるアレンジも意外な注目を集めています。「バニラアイスを入れるとグッとまろやかになる」「子ども用のカレーにはアイスを入れています」という人も少なくありません。最近では「カップヌードル」のカレー味に「雪見だいふく」を投入してお湯を入れ、マイルドな味にするアレンジがTwitterで話題になっていました。「子どもカレーっぽい味になってる!」「普通にコクがあって美味しい」と評判なので、こちらも合わせて試してみては?
辛さが抑えられるだけでなく、深みやコクも増すアレンジの数々。気になったアレンジからぜひトライしてください。
文/長谷部ひとみ