2019.07.13
子供と一緒に料理を作るとコミュニケーションの一環になります。ですが早速クッキングしようと思っても、どんな料理が子供と作るのに適しているのかわからないという方が多いのでは?
今回は子供と一緒に作ると楽しい簡単料理をご紹介します。
■なぜ子供と一緒に料理をするの?
ところで、そもそもなぜ子供と一緒に料理をしようと思う方が多いのでしょうか?子供と一緒に料理をするとさまざまなメリットがあるといいます。
例えば、人間は五感で自分以外のものや生き物を感じて理解します。現代っ子はどうしてもインドア派になりがちですが、 一緒に料理をするだけで味覚・触覚・視覚・聴覚・嗅覚の五感が鍛えられます。
料理の味見をすると調味料や調理の方法によって味に変化が起きるとわかりますから、味覚を養うことができます。
調理前の野菜を洗ったり小麦粉をこねたりすると触覚が磨かれます。
肉や野菜を加熱したらどうなるのかなどよく観察すると視覚が洗練されます。
食材がジュージューと焼けたりトントンと音を立てて切られるのを聞けば聴覚が育ちますね。
調理中にどんな匂いがするのか、調理する前の食材とどのような違いがあるのかなどを理解すれば嗅覚が鍛えられます。
このように身近な存在の料理が子供の五感を養うことは間違いないのです。
小学校に上がった子供の多くに人気があるのは家庭科の調理実習ですが、ただ学校でお菓子などが食べられるというだけではなく、料理を通じてさまざまな体験ができるため人気があるのかもしれませんね。
子供と一緒に料理をしていると料理に対する好奇心が育っていきます。 一緒に作る料理を選ぶ際は子供の五感や好奇心を刺激するメニューを選びたいところですね。これからご紹介します。
■子供と作る人気メニュー
子供と作るなら安全で子供もよく食べる、簡単にできるメニューが望ましいですね。代表的なものが炊飯器で作るチキンライスです。
チキンライスの4人分の材料は米2合、鶏もも肉1枚、小さめの玉ねぎ1個、トマトケチャップ大さじ3、コンソメキューブ1個、こしょう少々、バター10g、 後入れのトマトケチャップ大さじ3です。
まず、米をといで少し固めに仕上がるような水分量で水を吸わせておきます。トマトケチャップとコンソメキューブ、こしょうも混ぜておきます。
次に玉ねぎをみじん切りにし、鶏肉も一口サイズに切ります。
先ほど準備しておいたお米に切った具材をのせて平らにならしたら炊飯器のスイッチを入れましょう。炊き込みコースがおすすめです。
ごはんが炊けたら バターと後入れケチャップを混ぜて完成です。
このレシピのうち、子供に任せられる動作は具材を混ぜる、玉ねぎを洗う、チキンライスをお皿によそう、などではないでしょうか。
幼稚園くらいの子供であれば幼稚園でみじん切りのやり方を教わってくることがあるそうです。ぜひ一緒にやってみましょう。
火を使う料理で簡単なのはポップコーンです。 ポップコーンと塩と油があれば簡単にできます。
1人分の材料はポップコーンのたね大さじ1、オリーブオイル適量、塩適量です。
ポップコーンのたねをコーティング鍋に入れてオリーブオイルと塩を加えます。鍋を振ってみてたねとオリーブオイルがなじんで動かないようであれば適量です。
フタをして中火から弱火で加熱します。 しばらくするとポップコーンが音を立てて弾けます。
鍋を振ってみても音が聞こえなくなったら完成です。あまり長く加熱すると焦げるので注意しましょう。
子供を加熱調理に慣れさせるのであればガスコンロの点火や鍋を振る作業を任せてみると良いのではないでしょうか。
■小さな子供と一緒に作る料理
2歳くらいの小さい子供が親と一緒に料理を作りたがることがよくあります。小さい子供と一緒に作る料理は簡単で衛生的なものが望ましいです。
簡単なものにラップおにぎりがあります。ラップにごはんを包んで丸めておにぎりにするという簡単メニューです。食材に直接手が触れないので衛生的です。
おにぎりを素手で握ろうとすると大人でも難しいという方がいるのですが、ラップに包むと簡単に丸められるようになります。親がラップに適量のご飯をのせて、子供の思うままの形に握らせてあげるとよいでしょう。
可能であればおにぎりに使う具材も子供に選ばせるとよいですね。子供が苦手な野菜などがあれば細かく切ってから具材として混ぜる体験をさせてあげると食べるようになるケースもあるそうです。
幼児にあたる年齢の子供が楽しんでできることは混ぜる、ちぎる、丸める、つぶすといった動作です。
意外なところではきゅうりの海苔あえも2歳くらいの子供向きのメニューです。人数分のきゅうりをちぎった海苔とひとつまみの塩、適量のごま油と米酢であえるという簡単なレシピですが、子供が好きな動作がつまっています。
きゅうりをあえる前にまな板に置いて棒でたたくという下ごしらえの動作は、小さな子供が大好きな動作です。
海苔をちぎる動作も紙をちぎる感覚で楽しんでくれます。下ごしらえした具材をボールの中で混ぜる動作は子供の得意とするところです。
小さな子供と料理をする際は、その年齢の子供が好きな動作のあるレシピを選ぶとよいでしょう。
普段料理をすると食材を洗う、食材を切る、調理器具に入れる、ガスコンロのスイッチを入れる、箸でつかんでとる、見栄えよく皿に盛り付ける、配膳するなど多くの作業が伴います。
お手伝いできる料理が少ない時期は、普段料理をする際に無理なくできる作業を分担してあげると、自然に料理への好奇心と自信が養われるのではないでしょうか?
みなさんもぜひ子供と一緒に、楽しく料理をしてみてください。