2019.12.15
2019.12.17
スーパーやコンビニで手軽に買える「おでん」。そのまま食べても美味しいですが、ひと工夫加えるだけで味が格段にアップしますよ。今年11月放送の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)では、さまざまな“おでんのアレンジレシピ”が紹介されました。
たった2つの調味料で名店の味に変身!
番組でまず紹介されたのは、“たった2つの調味料”で市販のおでんを名店の味に変身させる方法。グルメ雑誌『dancyu』(プレジデント社)の編集長・植野広生さんが名店「新橋かま田」へ向かい、店主にその方法を尋ねました。
「新橋かま田」の店主がおでんをランクアップさせるために選んだのは、身近で手に入りやすい顆粒タイプの“昆布だし”と“鶏ガラの素”。鍋に水200ccを入れたら、昆布だしと鶏ガラの素を小さじ1ずつ加えて煮立たせます。温まったところで市販のおでんだしと合わせ、火にかけてさらに煮ていきましょう。最後に水溶き片栗粉をおたまで約3杯プラスして、とろみをつければできあがり。
市販のおでんは煮込んでから時間が経つため、旨味などのおいしさが“均一”になってしまうそう。“追いだし”を加えることで“おいしさの層”ができ、味に深みがうまれると解説してくれました。さらに片栗粉でとろみをつけることによって、旨味が具にからみつきます。
「特製とり団子」と「野菜だし巾着」で名店の味を再現!
家庭で鶏ガラや野菜などから、本格的におでんのだしをとるのは大変ですよね。そこで植野さんは、行列店の味を再現できる“2つのおでん種”のレシピを披露してくれました。
まずは鶏ガラだしの代わりにもなる「特製とり団子」の作り方から。鶏ひき肉200gとみそ大さじ1、刻んだ長ねぎ1/3本分、おろししょうが小さじ2、卵黄1個をボウルに入れたら、ざっくり混ぜていきます。香りづけにしょうゆ小さじ1を加え、さらに混ぜましょう。軽くスプーンで丸めて、市販のおでんと共に煮込んでいけばできあがり。
2つ目のおでん種は、さまざまな野菜をたっぷり詰めた「野菜だし巾着」。半分に切った油揚げを袋状に開き、カットしたトマトや玉ねぎ、しいたけ、ベーコンを詰めるだけなのでとっても簡単です。
さらに植野さんは、残ったおでんを活用した「おでんタルタルソース」のレシピも紹介。まず余ったおでんのたまご1個とこんにゃく大さじ1、漬物を細かく刻んでいきます。刻んだ具材とマヨネーズ大さじ1をボウルに加えたら、あとは混ぜるだけ。そのまま食べても美味しいですが、トーストの上にのせて食べるのもおすすめですよ。
余ったおでんをレンジで簡単アレンジ!
大量に作ってしまったおでんの活用レシピは他にも存在します。一正蒲鉾株式会社が余ったおでんを“茶碗蒸し”にアレンジするレシピを公開していました。
余ったおでんの他に追加で用意する食材は卵2個だけ。おでんの具をそれぞれカットし、茶碗蒸しの容器に入れましょう。卵を溶いたらおでんの汁200mlを加え、さらに混ぜていきます。混ぜ終えた卵液を茶こしなどでこしながら、おでんの入った器に投入。ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600w)で1分加熱してください。ふちが固まってきたら200wに設定したレンジで、さらに10分加熱すれば完成です。
電子レンジを活用するので、蒸し器などの大きな洗い物がでないのもうれしいポイント。「おでん茶碗蒸し」を複数作るときは、1つずつ加熱してくださいね。
寒い季節になると食べる機会の多い「おでん」。さまざまなおでんのワンランクアップレシピやアレンジを試してみてくださいね。
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文/内田裕子
参照/一正蒲鉾株式会社「レシピ集-レンジでなると巻茶碗蒸し」https://www.ichimasa.co.jp/recipes/recipe_item.asp?id=421