2019.10.28
家の中で細菌が多そうな場所といえば、トイレや浴室などがあげられます。しかし実は冷蔵庫の野菜室も、意外と細菌が多いよう。今年10月放送の『news every.』(日本テレビ系)では、野菜室の正しいお手入れ方法が紹介されました。
野菜室の掃除に使うのはタオル2枚と中性洗剤だけ!
同番組では野菜室などの細菌数を調べた花王株式会社に取材を敢行。
同社によると野菜室に住みついている細菌の種類はトイレの床より多いそうです。さらに食中毒の原因菌などが、高い比率で存在しているとのこと。
野菜室に無数の細菌がいる理由について、花王株式会社の生活者研究部・深井さんは“土に含まれる菌が野菜と共に持ち込まれた可能性がある”と分析しています。
野菜室は日頃、どのようなお手入れを心がけるべきなのでしょうか?
番組内で紹介されたのは、中性洗剤とタオル2枚を使った方法。まずは1リットルの水で中性洗剤を薄め、スプレー容器に入れます。1枚目のタオルを濡らして絞り、タオルに中性洗剤を吹きつけてください。このタオルで野菜室を1面ずつしっかり拭き取り、あとは2枚目のタオルでから拭きするだけ。
キレイになった野菜室は、衛生的に使うために野菜を紙類かビニール袋に入れてから収納しましょう。野菜同士が直接触れ合うと、傷になったり菌がうつってしまいます。日頃から野菜室の使い方には気をつけたいものですね。
他にも気になる冷蔵庫の汚れポイントは!?
野菜室の意外な事実に、ネット上では「野菜室が汚いなんて考えたこともなかった。むしろキレイなイメージがあったのに」「番組で見てからすぐに野菜室を掃除しました。改めて見てみると、野菜室にはかなり土やシミがついてるんですね」「野菜室とトイレが同程度なんて信じられない! 野菜をトイレの床に置くのとほとんど同じじゃないか…」といった反響が。
また野菜室以外にも、冷蔵庫で気になる汚れは多数存在するようです。
例えばチルド室については「肉の汁がついてたりして結構汚いかも」「チルド室には発酵食品の納豆や味噌が入ってるし、菌が繁殖してそう」という声が。
他にも「牛乳パックを入れるドアポケットって掃除してないな。牛乳をこぼしたこともあるから、かなり汚れてる気がする」「卵を入れるポケットは定期的に掃除しないと危なそう」などの意見が寄せられました。
病原菌の比率が最も高い場所は「シンク排水口」
家の中には野菜室以外にも衛生状態に気を配るべきポイントがあります。今年10月に花王株式会社が発表した「日本の住環境における菌の実態調査」では、「病原菌を多く含む腸内細菌科の家庭内分布」を調べました。その結果、腸内細菌科の比率が最も高いのは「シンク排水口」という結果に。
菌の数についてはキッチンスポンジやシンク排水口、蛇口つけ根といった場所に多いことが判明しています。その上キッチンやダイニングの菌数は、トイレ床の菌数と同等以上。家庭には思っていた以上に、あらゆる場所に菌が住みついているようです。
この結果にネット上からは、「家中がこんなに菌だらけだなんてヤバすぎる! 今すぐ徹底的に掃除しなきゃ」「外出したかどうかにかかわらず、食事前にはちゃんと手を洗おう…」「シンク排水口は見た目通りの菌数だけど、まさか蛇口のつけ根にまで菌がいるとは。隅々まで掃除したくなってきた」などのコメントが。
一見キレイに見える家の中にも、実は菌がたくさん存在しているようす。野菜室だけでなく、普段から家の隅々まで掃除しておいたほうがいいかもしれませんね。
文/河井奈津
参照/花王株式会社「日本の住環境における菌の実態調査」https://www.kao.com/jp/corporate/news/rd/2019/20191003-002/