■海外でのクリニック受診の注意点

141-2

海外でクリニックを受診するとなると、気になるポイントも多いですよね。以下の項目を、事前にチェックしておきましょう。 ★日本語OKのクリニックを探しておく 海外でのクリニック受診の際に、壁になりやすいのが「言葉」です。子どもの状況を適切に伝え、そして必要な情報を外国語で得るということは、決して簡単なことではありません。「何を言っているかわからない」という状態では、治療や検査がスムーズに進まない可能性もあります。 日本人に人気の観光地であれば、日本語で対応してもらえるクリニックがあることも。事前に場所や診療時間、連絡先などをチェックしておきましょう。 また、パッケージツアーで参加する場合には、現地デスクでサポートを受けられる可能性もあります。こちらについても、出発前にしっかりと確認しておくことをオススメします。 ★海外旅行保険に加入しておく 海外で病院を受診した際、支払いの段階で日本の健康保険が適用されることはありません。つまりは治療費を、全額自費で支払う必要が出てきます。「もしも」のときのために、ぜひ加入しておきたいのが海外旅行保険です。 旅行中に現地で病院にかかった際に、医療費を負担してもらえる保険は、家族連れにも人気です。保険料と補償内容のバランスをチェックした上で、加入プランを決定しましょう。 海外旅行保険の中には、「提携クリニックにおいて無料で診療を受けられる」という特徴を備えたものもあります。こうしたプランを選択しておけば、お金にまつわる不安から解放されます。 海外旅行保険に加入したら、忘れずに証明書を持参しましょう。

 

■子どもが体調を崩さないよう、配慮も必要

大人にとっても、海外旅行は特別なもの。「旅行中の、今しかできないことを存分に楽しみたい!」と思う気持ちも、よくわかります。しかしそれに付き合う子どもには、大人ほどの体力が備わっていないのです。 ・食べ慣れない食事


・飲みなれない水


・時差ぼけ


・スケジュール過多による疲労


・連日の睡眠不足 旅行中にありがちなこれらのシチュエーションは、子どもの体に大きな負担を与えてしまいます。実際にこれらの要因が重なることで、旅先で体調を崩す子どもは少なくありません。 家族みんなで楽しく旅行を乗り切るためには、大人の気遣いが必須です。「あれもしたい、これもしたいから頑張ろう!」ではなく、「子どものペースでのんびりゆったり楽しめるプラン」を検討してみてください。 また食事や飲み物については、日本から慣れたものを持参するという方法もあります。国別にそれぞれルールがありますから、それらを確認した上で、日本から持ち込めるものを選択してみてください。普段の生活となるべくリズムを変えないことが、旅先で子どもの体調を守るためのコツとなります。

 

■まとめ

楽しみにしていた海外旅行。出発するその瞬間まで、「子どもが熱を出すのではないか」とドキドキする方は少なくありません。しかし無事に出発できたあとも、油断は禁物です。子どもはいつだって突然体調を崩すものですし、普段とは違う環境においては、そのリスクはさらに高まってしまうからです。 子どもとの海外旅行を計画するのであれば、「万が一」の場合についても、しっかりと考慮しておきましょう。クリニックのリサーチや海外旅行保険への加入、また現地の言葉でも、最低限子どもの容態を伝えられるくらいには、語学力を磨いておくと安心です。 準備を万全にしておけば、実際にトラブルが起きてしまったときでも、落ち着いて対処できるはずです。慣れない環境だからこそ、しっかりと子どもをサポートしてあげてくださいね。