■海の生き物にも注意が必要

海にはさまざまな生き物が生息しています。毒をもつ生き物には注意が必要なのです。一般的なものではクラゲです。盆を過ぎたころから多くなってきますが、盆前にも泳いでいます。危険なのが赤クラゲです。見かけたら海から上がるかすぐに離れましょう。触手に毒があるのですが、切れた触手に触れても刺されてしまうのです。


イソギンチャクも毒を持っていますし、サンゴ礁などでは足を切る危険もあります。貝類ではイモガイなども死に至る危険な毒の持ち主です。さらにビーチサンダルを履いていても踏みつけると危険なほどなのです。


他にも毒をもつ魚としては、ゴンズイ、オコゼ、カサゴといったものも危険です。エイもしっぽに毒のとげを持つ危険な生物です。獰猛で鋭い歯を持つ、サメやウツボも危険な魚です。 対処法をしっかりと覚えておくことも大切です。クラゲなどに刺された場合は触手を取り除いてから痛みがなくなるまで氷嚢などで冷やします。さすがに海水浴に氷嚢を持っていくことはほとんどありませんが、海水浴場では用意している場合もあります。海の家などで氷をもらってビニール袋にいれて冷やしてもいいでしょう。


他にもヒョウモンダコにような毒をもつ生き物に咬まれた場合、毒を取り除くことが大切です。よく口で吸ってというのがありますが、二次災害のおそれがあるのでやめておいたほうがよいでしょう。


なかなか出会うことはありませんが、ウミヘビも危険な生物のひとつです。沖縄を中心に九州や四国でもみられるエラブウミヘビはハブの70倍から80倍の猛毒だともいわれています。


水中だと人間の動きはかなり制限されてしまうので、陸上にいるとき以上に注意が必要となるのです。

 

■海でおぼれる原因

海でおぼれるにはいくつか原因があります。子供の場合は大人の目の届かない場所で泳いだというのもあります。もちろん、大人でもおぼれることがあります。


離岸流に乗ってしまい、沖から戻れなくなった。また、水深が一定ではなく、急な深みにはまってしまうということもあります。予期しない高い波が急に来ることもあるのです。


このようにおぼれるのには原因があるので、どういった場合におぼれることがあるのかをしっかりと考えて、おぼれる可能性のある行動はとらないことが大切です。


また、おぼれている人を見つけたら一人では助けに行かず、必ず人を呼ぶということが大切です。

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■まとめ

海は自然ということもあり、いろいろなところに危険が潜んでいます。危険なものとその対処法についてはあらかじめ考えておいたほうがよいでしょう。人間の多い場所は必ず安全であるというわけではありません。


遊泳区域となっている範囲は防護ネットなどの対策も行われているので比較的安全ですが、それでも危険がないわけではないのです。


また、海での事故は118番というのを覚えておきましょう。海上保安庁の緊急ダイヤルです。