2019.06.30
空気の乾燥するシーズンになると必要になってくるのが加湿器です。のどのケアのためには用意しておきたい家電のひとつです。乾燥から肌を守ったり、風邪の予防にもつながりますよね。
一般的に快適な湿度は40パーセントから60パーセントと言われています。これを下回るようであれば、加湿器の出番ということになります。逆に60パーセントを超えるようであれば、除湿器やエアコンのドライ機能が有効になるのです。
■加湿器の加湿の方法には種類がある
加湿の方法として、一昔前なら、ストーブに水を入れたやかんをかけていたのですが、エアコンやファンヒーターでは使用できません。そのため、加湿器等の他の方法が必要になります。
その加湿器には加湿の方法の違いでいくつかの種類にわけることができます。大きく分けると、スチーム式、気化式、超音波式、その組み合わせによるハイブリッド式の4つです。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、どのタイプがよいかしっかりと考えたうえで加湿器の購入をするようにすれば間違いはありません。
取りあえず買ってはみたものの、思っていたのとは違う。ということは避けたいですよね。せっかく購入した加湿器が押し入れの肥やしになってしまいかねません。
■スチーム式の特徴
スチーム式はヒーターで加熱することによって水蒸気を発生させます。もっともオーソドックスなスタイルで、昔のストーブに乗せたやかんでお湯を沸かすのと同じ原理です。パワーがあるので、乾燥した室内ではより効果的に湿度を高めることができるのです。
メリットは、いろいろな加湿器の中でも加湿力が高いという点です。より強力な加湿が必要な場合は、このタイプがよいということになります。
デメリットとしては、消費電力が高めでランニングコストがかかるという点です。電気コンロでお湯を沸かしているようなものですから、その消費電力の高さは想像できますよね。
また、実際にお湯を沸かすわけですから、加湿が可能になるには水の状態から沸騰するまで時間がかかるという点です。電源を入れてもすぐには効果が得られないというのもデメリットかもしれません。
■気化式の特徴
気化式というのは、水が自然に蒸発する状態で加湿をする方法です。より自然な加湿の方法なので、それほど強い加湿力はありません。コップに水を入れておくだけでも、自然に気化はしますが、風を送り気化を誘発させるので効果はあります。
ちょっとだけ加湿をしたいといった場合にはこのタイプがよいでしょう。加熱をしないので安全です。
メリットは、風を送るだけなので消費電力は大きくないので電気代はそれほどかからないと言う点です。また、加湿しすぎないので結露もしにくいです。
デメリットはやはり加湿力の弱さということになります。一定以上に強力に湿度を上げる効果はありません。
また、水を自然気化させるため、フィルターを使用しているのでそのフィルターの掃除、タンクの掃除というのが定期的に必要になります。合わせてフィルターの交換も必要になります。
■超音波式の特徴
超音波式は他のタイプとは異なり、気化させるというのとは少し異なります。超音波による振動で、水を粒子状態にして室内に噴出する方式です。振動させるだけなので、スチーム式、気化式とも異なります。
イメージとしては電子レンジに近い感じでしょうか。そこまでの高周波ではないので、加熱をするまでには至りませんが、振動させるという点では同じということになります。
電子レンジほど電力を必要としませんし、スチーム式ほどの電力もいりません。超音波による洗浄機などもありますが、それに近い感じになります。
メリットは、まず電力消費が少ない点です。さらに、電源を入れるとすぐに加湿が可能になるので、素早く過失ができるという点です。
デメリットはそれほどないのですが、挙げるとすれば、他にタイプに比べるとまめな手入れが必要になるといったところでしょうか。超音波を発生させるということもあり、電気機器というよりは電子機器になるかもしれません。
■ハイブリッド式の特徴
ハイブリッド式はその名の通り、複数の種類の加湿器の特徴を併せ持ったものです。一般には、スチーム式と気化式の特徴を併せ持ったものが多いのですが、超音波式の特徴を併せ持ったものもあります。
基本的には湿度が低いときにはスチーム式で素早く加湿し、湿度が上がれば気化式で使用電力を抑えながら加湿するタイプのものとなります。
スチーム式、気化式のデメリットとメリットをうまく相殺した感じが大きな特徴となります。フィルターの交換が必要になるという気化式のデメリットは残ってしまいます。デメリットの少ないバランス型といった特徴となっています。
その他の組み合わせとしては、組み合わせたタイプの加湿方法のデメリットを相殺しあうものと考えればよいでしょう。
■まとめ
加湿器は現在、一般的な家電となっていますが、美容や健康のための家電として利用している方が多いかも知れません。
加湿器を選ぶ際は、加湿の方式だけでなく、部屋の大きさなども考慮して選ぶとよいでしょう。人によっては複数台の加湿器を一部屋で使っている場合もあるようです。