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■おひとりさま向けの食品

食品の場合、おひとりさまかどうかはあまり関係がないのかもしれません。どちらかと言えば「1人暮らし向けの商品」ということになりそうです。 例えば野菜などにしても、キャベツ1玉やダイコン1本をひとりで食べるのは大変です。そのため適度な大きさにカットされた商品も多くなっています。 また、サラダをつくろうと思うと複数の種類の野菜をたくさん買うことが必要になりますが、最近は少ない量でもサラダが手軽につくれるように、様々な野菜をサラダ用にカットしたものも売られています。 以前であれば家族向けの商品がほとんどでしたが、1人用のものも多くなっていますよね。 食品においても従来より少量になったものが多く販売されているのです。

■おひとりさま向けのイベント

大手のインターネット通販サイトではおひとりさま向けの商品を一堂にあつめた特集を行っており、様々なテーマのおひとりさま向け商品がラインナップされています。 例えば、グルメ通販で言えば、疲れた時に家で一人の時間を贅沢にするというキャッチフレーズの家カレーうどんがあります。カレーの残りでカレーうどんをつくることをテーマに、うどんとレトルトのカレーがセットになったもの。 また、ひとり飯セットは、ご飯やおかずをセットにしたおひとりさま用の冷凍食品です。 ひとりで外食をした際に4人テーブルの焼肉は恥ずかしいといった場合、自宅で簡単にひとり焼肉ができるプレートと排煙装置がセットになったものも売られています。 このようにおひとりさま向けにさまざまな商品が開発・販売されていますが、特別におひとりさまでなければダメといったものではありません。複数人の家庭でも十分使えるものも多くあります。

■まとめ

以前と比べると結婚に関しては晩婚化がすすみ、もはや適齢期もあってないようなものになっています。そのためおひとりさまと呼ばれる人たちが増えているのも事実。 そうなると物を売る側としては、家族向けの商品と同様におひとりさま向けの商品を開発していく必要性がありますよね。その結果、さまざまなおひとりさま向けの商品がうまれているのです。 おひとりさまといっても、単身者による生活に向けたなるべく手間がかからず、量を適量にしたといった商品がほとんどです。 2~3人分や4人分といったものを、量を減らすことで一度で食べきれるようにしたものが多いようです。 すでにあるものも、おひとりさま向けをコンセプトにリニューアルして販売することで、おひとりさまから共感、支持を得て、ヒットしている商品もあるようです。