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ゆりかもめやニュートラムはモノレールではない!?子供に何て教えればいいの!?

ライフスタイル

2018.09.13

東京のゆりかもめや大阪のニュートラムに乗っていますと、親が子供に「これはモノレールだよ」と教えるシーンをよく見かけます。とても微笑ましい光景ですが、残念ながらゆりかもめやニュートラムはモノレールではありません。それでは一体、どのような乗り物にカテゴライズされるのでしょうか。

 

ゆりかもめやニュートラムはどんな乗り物!?

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先に答えを言ってしまいましょう!ゆりかもめやニュートラムは「新交通システム」にカテゴライズされます。新交通システムはモノレールとは全く別物。したがって、子供にゆりかもめやニュートラムについて聞かれたら「これは新交通システムだよ」というのが答えになります。

それでは新交通システムとは一体、どのような乗り物でしょうか。広い意味ですと、新しい交通は全て新交通システムに入ります。ただし、一般的に新交通システムはゴムタイヤの台車、普通の線路とは違う案内軌条、そして小型の車体を使っています。おそらく、多くの人は上記の文章を読んでもピンと来ないでしょう。どうぞ、写真を見ながらモノレールや普通の電車と見比べてみましょう。

新交通システムの歴史

それでは、新交通システムはいつからスタートしたのでしょうか。日本初の新交通システムは神戸市内を走るポートライナーです。開業したのは1981年(昭和56年)のこと。それ以降、次々と新交通システムが開業しました。2018年9月現在、新交通システムを採用している事業者は以下のとおりです。なお、カッコ内は愛称です。

 

埼玉新都市交通(ニューシャトル)、西武鉄道(レオライナー)、山万(ユーカリが丘線)、東京都交通局(日暮里・舎人ライナー)、ゆりかもめ、横浜シーサイドライン(シーサイドライン)、大阪高速電気軌道(ニュートラム)、神戸新交通(ポートライナー、六甲ライナー)、広島高速交通(アストラムライン)

 

新交通システムを採用している路線にはいくつかの特徴があります。まず、海岸部で用いられることが多いです。このうち、海岸部を走る路線は5路線(ゆりかもめ、横浜シーサイドライン、ニュートラム、ポートライナー、六甲ライナー)です。二つ目は、今まで鉄道が通っていないエリアを走っていることです。反対にJRや私鉄と並走する形で新交通システムは建設されていません。それでは、もう少し新交通システムを見ていきましょう。

 

新交通システムのメリットは?

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1981年以降、次々と建設されている新交通システム。きっと、新交通システムには他の鉄道にはないメリットがあるはずです。まず、新交通システムは勾配に強いことが挙げられます。たとえば、六甲ライナーには58パーミル(1000メートル進むと58メートル高くなる)という急勾配が存在します。そのような急勾配にも関わらず、六甲ライナーは楽々と上がっていきます。一般の鉄道ですと、このような急勾配を走るのは難しいでしょう。二つ目に一般の鉄道と比較すると、簡単に列車を増やすことができます。多くの新交通システムでは運転士がいない自動運転を採用しています。そのため、列車を増発させても、運転士を増やす必要はありません。三つ目に一般の鉄道とは異なり踏切がないため、安全性が高いことが挙げられます。また、多くの新交通システムでは駅のプラットホームにホームドアが設置されているので、乗客が誤って軌道内に入り込むこともありません。

新交通システムのデメリットは?

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一方、新交通システムにはデメリットも存在します。一つ目のデメリットは一般の鉄道と比べるとスピードが遅いこと。台車がゴムタイヤのため、とても時速100キロを超えるような高速運転はできません。

二つ目に車体が小型のため、多くの利用客を乗せることは難しいです。都市と都市を結ぶ交通機関としてはあまりにも力不足! そのため、新交通システムは都市と新興住宅地を結ぶ役割に徹しています。

三つ目はコストがかかることです。新交通システムは高架線で、特殊なつくりとなっています。そのため、どうしても一般の鉄道と比べると建設コストがかかってしまいます。また、特殊な軌道のため、メンテナンスのコストも無視できません。これらのコストは運賃に反映されることが多く、どうしても割高になってしまいます。デメリットが重なった結果、愛知県を走っていた桃花台新交通(ピーチライナー)は2006年に廃止されました。このように、新交通システムは欠点がないバラ色の乗り物ではありません。

 

新交通システムの楽しみ方 

新交通システムを楽しむなら前面展望がおすすめ。無人運転を行っているため、運転士はいません。そのため、運転手気分で前面展望を楽しめます。ぜひ、新交通システムを見つけたら、子供と一緒に楽しんでくださいね。

取材・文・撮影/新田浩之

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