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ヨーロッパと日本では路線バス・路面電車の支払い方法は違う?

ライフスタイル

2020.01.30

普段何気なく使い、何気なく支払っている日本の路線バスや路面電車。日本にいると「この支払い方法が当たり前」と思ってしまいますが、世界では異なる支払い方法を取り入れているところがあります。今回は路線バスや路面電車における支払い方法を見ていきたいと思います。

日本のバスは運転手が支払いをチェック

まずは日本の支払い方法をおさらいしましょう。日本の路線バス、路面電車は大きく「前乗り・後降り」と「後乗り・前降り」に分かれます。「前乗り・後降り」と「後乗り・前降り」の順番は以下のとおりです。

 

前乗り・後降り:前扉から乗車する運転士横にある精算機で支払い降車時はボタンを押して後扉から降りる。

 

後乗り・前降り:後扉から乗車する→降車時はボタンを押す→運転士横にある精算機で支払い、前扉から降りる。

 

「前乗り・後降り」の代表例が東京都バス(23区内)です。23区内はバスの料金は同じなので、乗客自らが料金の支払いを準備できます。一方、多摩地区は「後乗り・前降り」です。多摩地区では距離により料金が変わります。乗客は案内表示機に表示される運賃表で確認しないと、支払い料金がわかりません。そのため「後乗り・前降り」を採用しています。

 

全国的に見ると「後乗り・前降り」が多いようです。ただし、例外もあり少数ながら「前乗り・前降り」で支払いは「後払い」のところもあります。

 

いずれにせよ、日本の路面電車やバスにおける支払い方法の共通点は運転手が支払いをチェックすること。そのため、混雑時はバス停や車内で長い列ができることもあります。

ヨーロッパは信用乗車方式を採用 

一方、ヨーロッパでは「信用乗車方式」を採用しています。耳慣れない言葉ですが、要するに乗客を信用して、運転士は支払いをチェックしないという方法です。国や事業者によって異なりますが、大まかな支払い方法は以下のとおりです。

 

【ICカードの場合】

近くの扉から乗車する車内にあるカードリーダーにタッチする近くの扉から降りる

 

【現金支払いの場合】

乗車前にキオスクで切符を買う近くの扉から乗車する車内にある刻印機で刻印する近くの扉から降りる

 

ヨーロッパの車内にあって日本にない機械として刻印機が挙げられます。刻印機は切符に乗車日時を刻印する機械です。刻印がないと「正しい切符」とは認められません。

 

さて、一連の流れを見て「タダ乗りができるのでは…」と思った方はいませんか?ヨーロッパでは車内に検察官がいる時があります。検察官は車掌のように乗客のICカードや切符をチェックするのが仕事。もし、正当やICカードや切符を持っていなければ多額の罰金を支払う必要があります!

 

私が見た中で厳しいなあと思ったのはベラルーシ共和国の首都、ミンスク市のトロリーバスです。車内には2人の検察官がいて、乗客の切符をチェック。とある乗客が正当な切符を持っていないとわかると、検察官の1人が乗客と一緒に降車。そして、停留所で「公開説教」をしていました。くれぐれも無賃乗車をしないように。

日本でもヨーロッパ式を導入する? 

国内でも「信用乗車方式」を採用する動きがあります。たとえば、国内で最大の路面電車網を持つ広島電鉄ではグリーンムーバーLEX1000形)でICカードを持っている方に対して「信用乗車方式」を採用しています。グリーンムーバーLEXのドアには「ICカード全扉降車車両」と書かれたステッカーが貼られています。

 

ICカードを持っている場合は運転台扉と入口扉からの2カ所の扉から降車できます。支払いの流れは以下のとおりです。

 

【グリーンムーバーLEX ICカードを持っている場合】

入口から乗る乗車口にあるカードリーダーにタッチ扉近くにある降車用カードリーダーにタッチ近くの扉から降りる

 

乗車時と降車時にICカードをカードリーダーにタッチすることを忘れずに。ICカード以外の方法で降車する際は運転士のいる扉からお願いします。

結局、どちらが便利なの? 

日本の運転士が支払いをチェックする方法と「信用乗車方式」、どちらが便利なのでしょうか。乗客の立場からすると「信用乗車方式」の方が便利です。なぜなら、どの扉からも降りられるので、支払いを待つ時間が省けます。一方、鉄道会社からすると、日本式も捨てがたいでしょう。「信用乗車方式」は100%無賃乗車を防げるわけではありませんから。あなたはどのように考えますか?

 

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文・撮影/新田浩之

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