2019.05.27
マイホームを建築する際に、ママがこだわりたいのがキッチンではないでしょうか。毎日使うものだからこそ、使い勝手の良いキッチンを選びたいものですよね。見た目の美しさだけでなく、機能性の良さや作業のしやすさなども考慮して選ぶことが大切です。
自分にとって使い勝手の良いキッチンとは、一体どんなものなのでしょう。今回はいろいろなキッチンのタイプやキッチンの間取りについて、ご紹介します。
■キッチンの動線を考える
料理をする上で大切になってくるのが、キッチンの動線です。食材を冷蔵庫から取り出し、調理台にまな板を出して食材をカットし、コンロで鍋やフライパンを加熱しながら調理し、食器を取り出す一連の流れを考えると、自分が動きやすいラインというのが見えてきます。
また、食後は食器を下げて洗い物をし、食器を乾かしたあとは食器棚に戻すなどの流れも踏まえておかなくてはなりません。
調理の流れを把握していれば、自分がどのように行動するのか分かるため、キッチンの動線をどのように確保すれば良いかが見えてきます。
冷蔵庫や食器棚が離れているなど、ちょっとした使い勝手の悪さであっても、毎日のこととなるとストレスの元となってしまうため、キッチンの動線はしっかり考えた上で間取りを決めなくてはなりません。
キッチンの設計にデザイン性を求める人も多いですが、それよりも機能性の良さや動線の良さを取り入れたほうが、ストレスフリーで料理を楽しめます。
■ワークトライアングルを考える
キッチンの間取りを考える上で耳にすることが多いのが、ワークトライアングルです。キッチンで要となるシンクとコンロ、冷蔵庫を結ぶ動線のことで、これらがバランスよく配置されていると、調理も効率良く行えるとされています。
一般的にはワークトライアングルは3.6から6.6メートル内に収めるのが理想的とされており、コンロやシンクなど、それぞれの場所に移動する距離は1.2メートル以上あれば使い勝手の良いキッチンになるとされています。
距離が長いほうが便利が良いように感じますが、あまり距離が長すぎると移動するのにムダな動きが出てしまうため、効率が悪くなるともいわれています。
ただし複数人で調理をする場合は、もっと距離が必要です。ここで紹介した目安は1人が料理をする場合の理想的なワークトライアングルなので、普段から夫と一緒に料理をする場合は、もう少し広めのほうが良いでしょう。
■シンプルなI型キッチン
日本で導入されている、もっとも多いタイプのキッチンがI型キッチンです。横一列にシンクやコンロ、冷蔵庫が配置されるキッチンで、横に流れる動線を築くことが可能です。
設計する上でもコンパクトに収められますので、規模の小さなキッチンにおすすめです。
I型キッチンは壁にぴったりくっついたデザインのため、調理のときは体が壁を向くことになりますので、家族とコミュニケーションがとりづらいという特徴もあります。
また、I型キッチンは横長なため、その分だけ作業距離も長くなってしまい、効率が悪くなってしまうというデメリットもあります。
I型キッチンをダイニングに直角に配置する、またはダイニングテーブルの近くに設置するなど工夫をすれば、家族とのコミュニケーションもとりやすくなります。
■セパレートタイプのⅡ型キッチン
I型キッチンを向かい合わせたようなタイプのキッチンを、Ⅱ型キッチンと呼びます。I型キッチンは横一列に設備が並ぶのに対し、Ⅱ型キッチンはコンロやシンクを分けているため、広々と利用することが可能です。
セパレート間は90センチほどが理想的とされており、これ以上離れると作業するのに効率が悪くなるため、Ⅱ型キッチンを検討する場合は、距離をどの程度とるのか気をつけましょう。
■スムーズに作業できるL型キッチン
キッチンが90度にわたって広がるL字型キッチンは、L型にシンクやコンロ、調理スペースや冷蔵庫が並ぶタイプのキッチンです。
作業効率も良く、動線もスムーズなのが特徴です。収納スペースを広く確保でき、作業スペースもとりやすいため、複数名で作業をするのも簡単です。
L字型キッチンはデザイン上、狭いスペースでも設置が可能なので、ダイニングスペースをより広く確保することも可能です。
■作業台が広いU型キッチン
シンクやコンロ、作業スペースや冷蔵庫がU字型になっているキッチンです。すべての動線を90度、または180度でまかなえるため、とても効率の良いキッチンです。
作業スペースを広く確保できるため、お皿も広く置くことが可能です。品数が多いときや調理をする人数が多いときに便利なキッチンです。
■どこからでもアクセスできるアイランド型
アイランド型キッチンはその名のとおり、部屋の真ん中にまるで島のように独立しているタイプのキッチンです。
どこからでもキッチンへアクセスできるため、大勢の人で調理を楽しむことが可能です。ダイニングやリビングに対面しているので、家族とコミュニケーションをはかりながら調理することができます。
■まとめ
毎日使うキッチンだからこそ、その間取りにはこだわりたいものですよね。いろいろなタイプのキッチンがありますので、自分にとって一番使い勝手の良いキッチンを選ぶようにしてくださいね。