2019.09.16
2019.12.02
子どもと一緒にのびのび生活したいから、戸建のマイホームが欲しい!
子育てをしていると、そんなふうに考えることがありますよね。そんなとき、選択肢のひとつにあがってくるのが建売住宅の購入ではないでしょうか。
今回は建売住宅購入の際にここは押さえておきたいポイントをご紹介いたします。
建売住宅購入の成功・失敗は土地でほとんど決まる
もし仮に建物自体や内装に不備があれば、後からでもある程度はリフォームなどの手直しを行うことができます。しかし、もし土地選びに失敗した際には手直しなど行えるでしょうか?もちろんそんなことはできませんよね。
学校までの距離が遠すぎたり、近くに食品や日用品を購入できるようなお店がなかったり、住んでみたら意外と不便ということがあるかもしれません。あるいは、ご近所トラブルが絶えないような場所である可能性もあります。
もし、そうした問題を解決しようと思ったら、せっかく購入した家を手放して引っ越すか、我慢してそこに住み続けるしかありません。自分たちがその場所で暮らしたときのことを具体的にイメージしながら土地を探しましょう。
では、どんなところに気をつけて土地を探すといいのでしょうか?
土地を探すときのチェックポイント
後からは変えられない、住む“場所”。どんなところに気をつければいいかまとめてみました。
土地の価値は土地の広さより、間口で決まる
将来土地の売却や建て直しを考えている場合、間口と道路の接地が広いほど土地の資産は高いです。建て直しをする場合にも間口が広い方が、色々と融通がききます。
駅やバス停までの距離
車があるから普段は公共交通機関は使わないという方もいるかもしれません。しかし、急遽電車やバスに乗らなくてはいけなくる可能性も。駅がものすごく遠かったり最寄りのバス停がどこかわからず焦って探すはめになったりするかもしれません。
事前にチェックしておきましょう。
スーパーや病院などが近くにあるか
食料品や日用品が買える場所が近くにあるかも必ず確認すべきポイント。食料品など、生活に直結する買い物のために、毎回バスや電車を乗り継がなくてはいけなかったり、車で何十分も走らなくてはいけないのは、なかなかに大変なもの。
また、毎日のことではないかもしれませんが、子どもを育てていると急に病院に行くということもあります。近くに子どもをを診てくれる病院があるかどうかもチェックしておきましょう。
学校や公園が近くにあるか
親にとって生活しやすかったとしても、子どもにとっては生活しにく場合も。とくに、家から学校までの距離には気をつけたいものです。また、通学路の距離だけでなく、安全かどうかも確認してください。
可能なら、子どもと一緒に実際の通学路を歩いてみましょう。
地盤がしっかりとした土地かどうか
地震などの自然災害は避けられないもの。だからこそ、これから住む場所の地盤がしっかりしているかどうかは把握しておく必要があります。
購入を検討する際には、地盤調査資料を見て確認しましょう。
近隣住民のトラブル
隣の家がゴミ屋敷だったり、草や木が伸び放題だったりなど問題があると、いくらこちらが気を付けていても避けられない問題が出てきます。
不要なトラブルを避けるためにも、住宅を購入する前にはご近所のようすを見ておきましょう。
もちろん建物のチェックも重要!
土地のチェックも大事ですが、もちろん建物も大事です。毎日過ごすうえで、建物の不備は嫌でも目についてしまいます。
一生腰を据えるつもりで住む夢のマイホーム、自分が納得する間取りや生活動線を考えて選びましょう。
とくに、以下のようなポイントは大切です。
・水回りにトラブルがないか
・窓やドア、クローゼットの開け閉めに不具合がないか。
・湿気で部屋や、収納スペースなどにカビが発生していないか。
・窓を開けて騒音や眺望の確認
・カーテンレール・雨戸・網戸。これらはついていない物件もあったりするので見落としがないようチェックしておきましょう。
不動産会社を必ず利用しないとだめ?
注文住宅と建売住宅では取り扱っている業界が違うということです。
注文住宅の場合は建築業界。建売住宅の場合は不動産業界となります。つまり、建売住宅を購入の際は不動産会社を通すということになるのですが、実は建築に詳しくない人も多数いるということが言えます。
仲介手数料を払っているのに、質問してもあやふやな回答が返ってきたり、専門的なことはわからないと言われたら、がっかりしてしまいますよね。
そこで注目していただきたいのが、不動産会社を通さずにする方法。もし気に入った住宅があれば、売主が直接販売していないか確認してみてください。
もし、売主と直接とり引きすることができれば、家について詳しく聞くことができるかもしれません。また、仲介手数料の削減にもなります。
ただし、不動産業者を通さないと、売主とトラブルが起きたときなどに自分で対処しなくてはいけません。その点は十分注意してください。
全体的な流れはマンション購入と似ている
注文住宅とは違い、すでに家自体は建っているので、購入までの流れはマンションの購入に近いと言えるでしょう。
順番に流れを見てみると、以下のようになります。
見学
↓
気に入った物件が見つかれば購入申し込み
↓
ローン審査
↓
契約を結ぶ
↓
頭金など、代金を支払う
↓
住宅を引き渡して、引っ越し・入居
もし値引き交渉するのであれば、購入申し込みの前に済ませておきましょう。物件見学は1件につき一度までなどと回数は決まっていません。自分が納得するまで何度も見学に行きましょう。
具体的な生活イメージを持ちながら家を探そう
やっと手に入れた夢のマイホーム。家族が毎日気持ちよく過ごせる家にしたいですよね。
そのために土地・建物の安全性、近隣住民とのトラブル、生活動線を考えた間取りなどに抜かりなく目を凝らし、後悔がないようにしましょう!
文/今野由奈