2018.10.15
©2018「散り椿」製作委員会
本格的な時代劇にお目にかかる機会がめっきり減っている中で、“これぞ観るべき時代劇!”が誕生しました。
木村大作監督、岡田准一主演、共演に西島秀俊、黒木華、池松壮亮、麻生久美子といった豪華俳優陣による美しい愛の物語をご紹介します。
映画『散り椿』
亡き妻の遺言は…
©2018「散り椿」製作委員会
岡田准一演じる主人公の瓜生新兵衛の妻・篠(麻生久美子)は病を患っています。身を寄せている地蔵院の庭先に咲く“散り椿”を眺めては、故郷・扇野藩に思いを馳せる毎日。いつかまた故郷の散り椿を見たいと願うものの、帰らぬ人となってしまいます。
新兵衛に篠が残した遺言は、西島秀俊演じる榊原采女を助けること。榊原采女は、新兵衛の親友で妻・篠に想いを寄せていた人物であり、新兵衛が故郷を離れる理由にもなった因縁の仲でもあります。愛する妻との約束を守るため、そして、不祥事の真相を突き止めるため、新兵衛は再び故郷に戻ることに。散り椿が美しく咲く季節に、榊原采女と刀を交した新兵衛が知った妻の想いとは…。
大自然の美しさに圧倒される
©2018「散り椿」製作委員会
リアリティのある時代劇を作りたい! 木村大作監督はロケ場所にこだわりぬき、重要文化財などの建物も利用して撮影を行いました。タイトルにもなっている散り椿はもちろんのこと、雨、雪、緑などの自然の美しさは圧巻です。
岡田准一、西島秀俊、池松壮亮らが演じる侍の佇まいも、映像に美しさをプラスしています。全編オールロケのこだわりが詰まった時代劇は、日本だけでなく海外でもその美しさが認められ、第42回モントリオール世界映画祭で準グランプリの審査員特別賞も受賞しています!
激しく美しい剣さばきに注目!
©2018「散り椿」製作委員会
本作の最大の見どころといえば、何と言っても“殺陣”のシーンです。スピーディでキレがあり、かっこよくて美しい。瞬きもできないほど刀が動きまくりまくるのです。この殺陣のシーンを担当したのが岡田准一!というのだからさらにビックリですよね。
木村監督が絶賛する岡田准一の殺陣のセンス、スピードは必見。さらに、その殺陣のシーンで相手役を務めた西島秀俊の刀さばきにもほれぼれしちゃいます。刀さばきとあわせて、注目して欲しいのが、親友でありながら、相手を斬らなければならない、苦痛に溢れる新兵衛、采女の表情です。二人の対決後に描かれる本当の敵との決闘も含めて、侍の生き様をしっかりと見届けてください。
CGがふんだんに使われた「見たことのない映画」も魅力的ですが、CGを一切使用しないオールロケにこだわり抜いた作品はとても貴重です。リアルで圧倒的な映像美はスクリーンで観るのがおすすめです。
[作品情報]
『散り椿』
◉全国東宝系にて大ヒット上映中
◉出演:岡田准一 西島秀俊 黒木華 池松壮亮 麻生久美子
緒形直人 新井浩文 柳楽優弥 芳根京子 駿河太郎 渡辺大
石橋蓮司 富司純子 奥田瑛二
◉監督・撮影:木村大作
◉脚本:小泉堯史
◉©2018「散り椿」製作委員会
◉公式サイト:chiritsubaki.jp
文/タナカシノブ