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忙しい子育て中、もし、自由だったあの頃を懐かしく感じてしまうなら

ライフスタイル

2019.06.26

2019.12.01

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子どもと大爆笑!そして…僕だけ号泣するこの映画。

こんにちは、映画コメンテーターの赤ペン瀧川です。

 

ようやく、”超忙しい”撮影の日々が過ぎ去り、少しのんびりと暮らしています。見逃していた映画をまとめて見たり、劇場に足を運んだりする余裕が生まれました。ちなみに僕がちょこっと出演している「コンフィデンスマンJP」も絶賛公開中なのでぜひ、ご覧ください。

 

さて、今回紹介する映画はアニメ作品でございます。しかも、子どもと一緒に楽しめる作品でございます。実際、僕も4歳の息子と一緒に見直してみましたが、彼は爆笑していました。そうだろう、そうだろう!笑っちゃうよね、この映画!!

 

しかし、終盤。

彼が爆笑する横で…僕は号泣していました。そう、今回紹介するのは“まさかの大人が号泣する作品”として話題になったあの映画です。

 

僕が出演している「コンフィデンスマンJP」のポスター前で記念撮影する息子・晴太朗。

もう少し大きくなったら観て欲しい!

<ひとつ前の作品に戻る> 7歳の末娘がミスコンの本戦出場決定…会場までの道中で気づく家族の絆に泣ける!

赤ペン瀧川のママに捧ぐ映画
第21回 原 恵一監督作品
『映画 クレヨンしんちゃん
嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

タイトルを見て、驚いているママさんも多いでしょう。

「え!?クレヨンしんちゃん!?」と。「“子どもに見せたくない番組アンケート”で常に上位にランクインしていたクレヨンしんちゃん!?」と。

 

わかりますわかります。僕も親になって、子どもに見せるアニメを選考している時にクレヨンしんちゃんは…悩みます(笑) 息子には、一人称で「オラ」と言って欲しくないし、保育園の先生に「瀧川さん家はきっとクレヨンしんちゃんばっかり見せてるのね!」と思われたくないし…といろいろな理由でクレヨンしんちゃんを避けがちです。

 

でも、侮るなかれ。僕はこの作品と出会ってからクレヨンしんちゃんを“子ども向けのアニメ”だと思わなくなったのです。

 

永遠の5歳児、しんちゃん。父のひろしと母のみさえ。0歳の妹のひまわり。犬のシロ。野原家は埼玉県の春日部で平和に暮らしていました。そんなある日、春日部に“20世紀博”という巨大テーマパークがオープン。懐かしい昭和を存分に体験できるテーマパークということで大人たちはハマりまくっています。ヒーローごっこ、魔法使いごっこ、メンコにゴム跳び…子どもを託児スペースに預けてまで、昭和の遊びに没頭する大人たち。

 

一方、そんな大人の異常なハマりっぷりを不審に思うしんちゃんと仲間たちは、なんとか日常を過ごしています。しかしある晩、「20世紀博から大事なお知らせ」がテレビで放送されます。内容は「明日の朝、お迎えにあがります」とだけ。なんだこのCMは!?と驚いていると、ひろしとみさえは洗脳された様に立ち上がり、翌朝には20世紀博のバスに乗り込んでいってしまいます。

 

そう今作は、子どもを残して去って行った、大人たちを取り返す物語です。

クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲▲貴重なしんちゃんの誕生シーンも。
子どもたちが5歳くらいになると、出産直後の写真がもう遠い昔のような気がしますよね。

 

このストーリー、完全にSFサスペンス系…  

アニメだし、ギャグ満載だし、なにしろ主人公はしんちゃん。一見すると呑気で平和な物語に見えるかも知れません。でも、騙されてはいけません。内容は完全にSFサスペンスです。

 

巨大企業が仕掛けた洗脳作戦に踊らされる大人たち。その大企業の闇を暴き大人たちを取り戻すために奮闘する少年たち。この物語をスピルバーグが映画化したら完全なハリウッドテイストのSFサスペンスに仕上げてくれることでしょう。

 

クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲▲しんちゃんが立ち向かう敵も、だいぶ強そう。

 

ただ、この作品の主人公となる少年は5歳。少年というか、むしろ幼児。一緒に戦う友だちだってみんな5歳の幼稚園児。一致団結しても巨大企業に立ち向かうには弱すぎる戦力です。

 

しかし、そこはしんちゃんですから。バリバリ対等に戦います。しんちゃんなりのミラクルな戦い方で大人たちを取り返そうと奮闘するのです。と、ここまで書くと“なんか怖い展開のアニメなのか?”と思う方も多いでしょう。もちろん、それだけでは終わりません。“洗脳された両親を取り返す”という超ディープな状況に追い込まれたしんちゃんのがんばりが胸を熱くさせるのです。

 

クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲▲父ちゃんに会いたい!母ちゃんに会いたい!
という、愛という感情すら自覚してないほどの純粋な気持ちで突っ走るしんちゃん。

 

バラバラになってしまった家族を取り戻す為に5歳児ががんばるんですよ!これはヤバい。これは熱い。「はじめてのおつかい」(日本テレビ)を見ていると泣いちゃうのと同じ感動が押し寄せます。

まさかこんなに熱い涙が流れるなんて!

 

▲兜をつける息子・晴太朗。最近、おもちゃの剣を持つと、この男らしい表情。
ちょうど、クレヨンしんちゃんと近いお年頃だね。

 

もう、完全に大人に向けて作っているでしょう、これ!

もちろん、主人公はしんちゃんです。観衆の子どもたちは、しんちゃんのオナラやチンチンに爆笑するでしょう。でも、ひろしとみさえの物語が大人たちを号泣させるのです。

子育てに忙しい母・みさえ、毎日遅くまで働く父・ひろし。親になり、毎日ヘトヘトの彼らが、自由を謳歌した昭和の時代を懐かしみハマってしまう気持ち…今なら僕も分かります。

 

「あの頃はよかったなぁ」とか「青春時代、楽しかったなぁ」とか。たくさん遊んだ独身時代、日々の暮らしがもっと自由だったあの頃を懐かしむことだって、時にはありますよね? 独身時代に過ごした街を息子と歩いた時に「うわぁ、すっごい遠くまできたなぁ…」となんだか胸がザワザワするあの感じ。もう二度と戻ってこないあの頃を懐かしむ気持ちはよく分かります。

 

▲朝まで飲んだり、二日酔いで昼過ぎまで寝たり…そんな事を今やったらコテンパンに怒られます。
もちろん、しませんが!できませんが!
今はこうして、「何食べたい?」って聞いたら毎回「オムライス」って答える息子・晴太朗と外食するのが楽しみ。


この作品は、そんな楽しかった過去に囚われた大人たちが辛い現実に立ち向かい、未来を手に入れようと奮闘する物語でもあるのです。洗脳された父・ひろしがしんちゃんの活躍によって目覚めるシーンは涙無くして観られません。

 

クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲▲記憶を取り戻すために、自分の靴の匂いを嗅がされている父・ひろし。
ふと隣を見ると、息子は大爆笑。同じシーンを見て子どもは笑って、大人は泣く。
こんな奇跡のアニメ、なかなか見れません!ぜひ、先入観を持たずに見て頂きたい!

出来るだけ振り返らない、という後ろ向きな解決策。

僕は割と「みんなで昔を懐かしむ」というイベントが苦手でして。まぁ、友だちが少ない。学生時代から付き合いが続いている友達が皆無。同窓会には出来るだけ参加しない。というネガティブな状況が重なって昔を懐かしまずに済んでいます。

 

それも理由がありまして…同窓会なんて、楽しいに決まっているからです。過去の思い出話には現在進行形の悩みがないですから。全ての思い出は、すでに時効になったおもしろ事件と言えます。そんなの…めちゃくちゃ楽しいに決まってるんです。そして僕はきっと、昔を懐かしみつつ現在の不満をポロポロと口にしてしまいそうで…恐ろしい!

 

過去を振り返って懐かしむ暇があったら、現在と未来をよくするためにがんばらないと!こんな風に思えるのも、クレヨンしんちゃんのお陰なのかも知れません。

今日も飲みすぎない! 明日も早起きする! また会いましょう!

 

[DVD Info]

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

監督:原 恵一/価格:DVD(本体)  1,800+税/発売元:シンエイ動画/販売元:バンダイナムコアーツ (c)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2001

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