2019.06.04
©2018- BBP WEST BIB, LLC
アカデミー女優ジュリア・ロバーツと若手実力派俳優ルーカス・ヘッジズ共演の『ベン・イズ・バック』。
薬物依存症から立ち直ろうとする息子と、そんな息子を文字通り“全力”で守る母親を中心に描かれる家族の物語です。強く熱い母親役のジュリア・ロバーツの圧倒的な存在感、体当たりの演技が絶賛されています。
映画『ベン・イズ・バック』
全力で息子を守る母の覚悟!
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クリスマス・イブの朝、突然実家に戻ってきた19歳のベン(ルーカス・ヘッジズ)。愛する息子との再会にホリー(ジュリア・ロバーツ)は、うれしさを隠しきれません。しかし、妹のアイヴィー(キャスリン・ニュートン)や義父のニール(コートニー・B・ヴァンス)は、不安と警戒心から素直によろこぶことができません。それもそのはず、ベンは薬物依存症の治療施設から抜け出してきたのです。
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ベンが戻ってきた原因は自分にあるというホリー。「一瞬たりとも離れない」というホリーの監視を条件に、ベンは24時間だけ家に滞在することになるのですが、一家がクリスマスの催しから戻ると、家の中は荒らされ愛犬の姿がありません。自身の過去の過ちが家族を危険に晒していると思い悩んだベンは、家族を守るため、そして愛犬を取り戻すため姿を消してしまいます。ホリーは無事に息子を見つけ出すことができるのでしょうか。
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「救えるとしたら、私しかいない」
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キャチコピー通り、ジュリア・ロバーツ演じるホリーは決して諦めない、強く熱い母親です。自分一人ではどうにもならないという状況に不安を感じながらも、ひたすら「息子を救う」を貫きます。文字通りの体当たりの熱演。中でも、表情がとても印象的です。優しさ、愛おしさ、強い決意、不安、さまざまな母の顔を見せてくれます。
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息子を探して欲しいと警察で泣き叫んだり、ベンを墓地に連れて行き「どのお墓に入りたい?」と詰め寄ったり、感情を爆発させるシーンに圧倒されるのですが、中でも凄みを感じるのは、静かな怒りです。ベンが薬物依存症になった原因を作った主治医クレインと出くわし、記憶が曖昧なことが明かされると「あなたが忘れたフリを私は覚えている」と語りかけます。続けて放った言葉はとても衝撃的です。しかし、自分の息子を守りたい、愛する息子を救いたいと思ったら、自分も同じことを言ってしまうかも……、とハッとさせられます。
ヘッジズ親子初タッグ!
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監督・脚本はピーター・ヘッジズ。ジョニー・デップ×レオナルド・ディカプリオ共演の『ギルバート・グレイプ』やヒュー・グラント×ニコラス・ホルト共演の『アバウト・ア・ボーイ』の脚本、『エイプリルの七面鳥』の監督で知られています。本作でベンを演じるルーカス・ヘッジズは実の息子です。
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「父の作品には出演しない」としていたルーカス・ヘッジズですが、母親役ジュリア・ロバーツの熱烈なラブコールにより今回の出演が決まったそうです。
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母と息子を中心に家族の絆を描いたサスペンスフルな物語。ホリーはベンを見つけ出し、家族に再び幸せな時間は訪れるのでしょうか? 家族思いの妹・アイヴィーの言動にも注目です。
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[作品情報]
映画『ベン・イズ・バック』
◉TOHOシネマズ シャンテ他全国公開中
◉©2018- BBP WEST BIB, LLC
◉配給:東和ピクチャーズ
◉公式サイト:benisback.jp
文/タナカシノブ