2019.05.08
2019.12.02
人によって「何がマナー違反に当たるか」という基準はそれぞれですが、“相手が不快に思うか否か”を挙げる人は多いかもしれません。最近議論を呼んでいたのは、「配る予定のお菓子を足元に置く」行為についての賛否でした。
“お菓子を足元に置く”行為はマナー違反?
ある女性が勤める職場では、つい先日50代の男性が退職となりました。彼は感謝の意を込めて“お礼のお菓子”を同僚に配っており、受け取った皆はおいしく頂いたそう。しかし後から同僚女性が、「さっき受け取ったお菓子だけど、彼の足元にずっと置いてあったモノだよね?」と彼女に耳打ちをしてきました。
このお菓子はデパ地下などで販売されており、個別包装もされています。彼女からすると“足元に置いてあったこと”は全く気になりませんでしたが、「包装されているとはいえ、人によっては不快に感じるのでしょうか?」とモヤモヤを感じることに。
このエピソードを受け、まず目立っていたのは同僚女性に賛同する声。「食べ物を職場の床に置かれると、良い印象は持ちません」「ましてや他人様にあげるものでしょ? 明らかなマナー違反」「“菌が付着するか”ではなく、単純にお行儀がよろしくないかな…」といったコメントが相次いでいました。
“床に置く”のはスーパーの買い物カゴも同じ!?
一方で“全く気にならない派”の声も多く、ある女性は「箱入りで紙袋にも入っていたんですよね? どう考えても“問題ない”のは明らかじゃないですか!」とコメント。他にも「机の上に置いていたら相当かさばりますもんね。事務系のオフィスなら足元でも全然大丈夫でしょ」「その同僚女性、“潔癖症”というか神経質過ぎるというか…」などの意見が登場しています。
また“別の場面”を引き合いに出す人もいて、一例として挙げられたのは“スーパーでの買い物”のシーンでした。「スーパーで買い物をする時って、よくカゴを床に置いたまま商品を選びますよね。それと同じで、致し方ないことだと思います」との主張。
“食べ物を足元に置く行為”については賛否両論ありましたが、中には「そもそも鞄を床に置くのも抵抗アリです」とコメントする女性も。これには、「男の人は床置きできる鞄を使う人が多いけど、女性の場合はほとんど床に置かないよね」「“鞄や手提げを普段から床に置くか”っていう価値観の違いかな」といった声が続きました。
お土産は「誰まで渡すか」が難しいポイント
今回は“お世話になったお礼”としての「お菓子」がピックアップされましたが、他にも職場の同僚に“手土産”を渡すシーンは多いですよね。「Tポイント」サービスなどを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は、「お土産に関するアンケート調査」を実施。友人や職場に対しての“お土産事情”を明らかにしました。
まずは旅行や出張に行った際に「誰にお土産を買うか」という質問で、回答は1位から順に「家族(82.2%)」「友人(54.3%)」「職場の同僚・上司(48.7%)」「親戚(23.0%)」「恋人(15.6%)」「ご近所(11.5%)」がランクイン。
続いて「お土産を購入する時や渡す時に困ったこと」を尋ねると、「ありきたりなものでいいか迷う(39.2%)」「自分が納得できるものがない(27.8%)」がトップ2の回答に。また3位には「買ったお土産の数が足りなかった(25.0%)」、4位には「職場や友だちでどの範囲まで配ればいいのかわからない(23.6%)」が入る結果となっています。
特に“職場へのお土産”については頭を悩ませる人が多く、ネット上では「“全員が好きなお土産”なんて選べないから、いつも無難なモノを買ってます」「隣の部署にあげるかどうか、いつも迷うんだよな…」といったコメントもチラホラ。
多くの場合、手土産は“日頃の感謝”を表すもの。そもそもの「渡そうと思った気持ち」が大切なのかもしれませんね。
文/牧野聡子