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初めてのベビーカー➓周囲の目が温かくなる「公共の乗り物マナー」

ライフスタイル

2018.10.09

2019.12.02

一部のベビーカーユーザーの行動がしばしば問題になる「電車やバスでのマナー」。みんなが気持ちよく公共交通機関を利用できるマナーとは? 専門家と考えました。

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教えてくれたのは…
神戸女子大学 家政学部家政学科 助手 西本由紀子さん
「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」メンバー。現在、14歳・12歳の男児のママ。2度目の育休明けから、自身の体験も踏まえ、公共交通機関におけるベビーカー利用を研究している。「子どもとの外出が楽しい、子育てしやすい国に少しずつでも変わっていくといいなと考えて研究を続けています」。

かつては「ベビーカーを開いて乗車NG」の時代もあった

いまでこそ専用のスペースもあるし、ベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま電車に乗る人も多いですが、少し前まではベビーカーを開いて電車に乗せてはいけなかった気がするのですが…?
西本さんに聞くと、「そうなんです。東京メトロでは1998年まではベビーカーを開いたまま電車に乗せることを禁止していました。でも翌年から、利用者の責任の範囲で認められるようになったんです」。時代や時流によって、常識やマナーもずいぶん変わるんですね。
だとすると、世代によってマナーに対する意識に差があって、いまでも「ベビーカーを開いたまま電車に乗るのは周囲のじゃまだ」と思っている人もいることでしょう。
決して過剰な気遣いや委縮をする必要はないけれど、とはいえ、ベビーカーのマナーに厳しい目が注がれているのも事実。「車輪に足を踏まれた」「ドアが閉まりかけているのに突っ込んできた」「母親がスマホを見ていてベビーカーに注意を払っていない」 など、さまざまな苦言を呈する人も少なくありません。
「そうした状況を踏まえたうえで、ベビーカーをたためない・たたまない時は『場所をとってしまって恐縮です』という気持ちを持つことで、周囲の目も温かくなるように感じます」と西本さんは言います。〝周囲の目が温かくなるマナー〟とはどんなものでしょうか?

これだけは守りたい「駅でのマナー」

西本さんがメンバーである「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」では、ベビーカーユーザーに対するクレームなども踏まえて、電車やバスなどでのベビーカーのマナーをまとめています。会の資料をもとに「ぜひ守ってほしい➓のマナー」を紹介します。

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【マナー❶】「ながらスマホ」をしない
スマホを見ながらの歩くのは、ひとりのときでも危険。ましてや画面を見ながらベビーカーを押すのはご法度です。特にホームでは人との衝突や、転落の危険がともないます。赤ちゃんの安全のためにもスマホはお休みして、周囲に注意しながら歩きましょう。

【マナー❷】ホームの端を歩かない
ホームの端を歩くのは自分が線路に転落する危険があるばかりか、ベビーカーがぶつかって他人を転落させてしまう危険もあるのでやめましょう。また、ホームの端は雨などの際に水はけをよくするための傾斜がついているので、ストッパーをかけずに電車を待つのは危険。幸い赤ちゃんは乗っていなかったものの、動き出したベビーカーがホームから転落して電車を停めてしまったケースが何度もあるとか。

【マナー❸】走らない、駆け込まない
ベビーカーユーザーへのよくあるクレームに「出発間際の電車に乗るためにベビーカーで突っ込んでくる」という声があるそう。ベビーカーを押しながら走ったり、電車に駆け込んだりすると周囲への迷惑に。また万が一、転んだりしたらママも赤ちゃんも大けがをする可能性も。走らず、余裕を持って歩いて!

【マナー❹】エスカレーターでなくエレベーターを使う
ベビーカーでの駅構内の移動時は、ついエスカレーターを使いたくなりますが、急停止や転落の危険性もあり危険。ベビーカーでは、極力エスカレーターを利用しましょう。前回の記事 で紹介したアプリ「駅すぱあと for pigeon.info」 などを使って、事前にエレベーターの有無を確認しておくと安心。エレベーターがない場合は、ちょっと大変ですが階段の利用を。上り下りのときは抱っこひもを使う、駅員さんに補助をお願いする などしましょう。

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▲マナーを守ってお互い気持ちよく利用しよう
*「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会(国土交通省事務局)作成」

電車やバスの「乗降中・乗車中のマナー」

電車やバスに乗り降りする時や乗車中にも、安全面だけでなく周囲にも気を配りましょう。ちょっとした気遣いやルールの徹底を心がけることで、お互いに気持ちよく過ごせます。周囲の人が温かく見守ってくれれば、ママも赤ちゃんも楽しいお出かけができますよ。

【マナー❺】ベビーカーに赤ちゃんを乗せて乗降しない
電車やバスへの乗降時は赤ちゃんを抱っこして、ベビーカーはたたんで持ちましょう。赤ちゃんを乗せたままベビーカーごと乗り降りすると、電車とホームの隙間に車輪がはさまってしまったりバスの昇降口で転倒したりして、思わぬトラブルにつながります。

【マナー❻】乗車中はストッパーをかける
乗車中は揺れや急停止などに備え、車輪のストッパーを使ってベビーカーが動かないように固定しましょう。バスなどでは、ベビーカーを固定する補助ベルトがある座席だとより安心です。

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▲固定用のベルトを使うとより安心
*「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会(国土交通省事務局)作成」

【マナー❼】各公共交通機関が推奨する利用方法を守る
「乗車時にベビーカーをたたむべきか」などの問題は、電車やバスを運営している会社によって推奨の利用方法が異なります。また、荷物が多いなどでたためない時には、専用スペースがある車両に乗るのも手。車両についているベビーカーマークが目印です。

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▲このマークがある車両には専用スペースがある

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▲ここならベビーカを畳まなくてOK、ただし車いす優先

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▲このマークの場所ではベビーカーは使用禁止

【マナー❽】ラッシュ時間帯を避ける
ベビーカーでの乗車は場所を取るので、ラッシュ時はできれば避けたいところ。また混雑した車内は、赤ちゃんにとっても快適な環境とはいえません。朝夕の通勤通学時間など混雑する時間帯はなるべく避けて、時間に余裕をもって行動しましょう。

【マナー❾】赤ちゃんが乗っていない時はたたむ
西本さんによると、ベビーカーユーザーへのクレームのひとつに「ベビーカーをたたまずに、子どもではなく荷物を載せている」というものがあるそう。赤ちゃんを抱っこしながら荷物を持つのは大変…荷物を載せたくなるのはやまやまですが、周囲の混雑状況などに目を配り、赤ちゃんを乗せないときはなるべくたたむように心がけて。

【マナー➓】ハンドルに荷物をかけない
ベビーカーのハンドルにバッグや荷物をかけていると、荷物の重さで転倒する恐れが。駅のホームや電車・バスなどで転倒すると、大きな事故やけがにつながる可能性が高いので要注意です。

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ひと昔前にくらべれば、ベビーカー外出を快適にする環境は、少しずつですが整ってきているように思います。気遣いを忘れず、マナーを守ることで、もっともっとベビーカーでの外出が楽しくなるに違いありません!

ライター:田村みのり
会社員(人事・経理)を経てフリーライターに。年金組合の破たんで数百万円を失った経験から、分散投資の重要性を痛感。その後、教育資金・老後資金を貯めるために投資信託や株、純金積立などさまざまな財テクに挑戦してきた実績を持つ。女性誌やwebでマネーや教育、生活情報記事などを執筆。高校生、大学生の2児の母。

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