2018.08.23
2019.12.02
気の置けない相手に対しても、面と向かって言いにくい話題があるもの。特に相手の行動を注意する時は、関係が親しいほど注意しづらくなるケースも多いよう。近ごろは「友人のマナーが悪い場合は指摘する?」というテーマが議論を呼んでいます。
「指摘する」「指摘しない」で意見が二分化
ネット上で話題となっているのは、マナーの中でもかなり重要な食事のマナー。「から揚げに箸を突き刺して食べる」「両手に箸を1本ずつ持ってハンバーグを切る」など“個性的”な食べ方をする友人に対し、「注意をするべきか?」と頭を悩ませている人が多数見られました。
「注意する派」の人からは、「冗談っぽく指摘すれば角が立たないからおすすめ!」「食事のマナーが悪い人は絶対他の場所でも不快に思われてるから、相手のためと思ってキッパリ注意した方が良いよ」といった声が多く上がっています。
一方で「デリケートな部分なので指摘できない」と考えている人も多数。「食事マナーを注意するのって、その人の育ちを全否定する感じがして苦手なんだよね…」「マナー違反だよ、って注意しまくるのもマナー違反でしょ?」「『もうこの人とご飯食べるのやめよう…』って思っても、注意した経験はないかな。踏み込みすぎちゃう感じがする」など、「気になりつつも注意はしない」というスタンスの意見が目立ちました。
中には「世代が違う人だと、マナーそのものの認識が違う場合もある」「マナーが悪い若者を見ても、『そういう世代なのかな』って思って注意できない」といった声もチラホラ上がっています。
近ごろの大学生が持っているマナー観
「最近の若い者は…」というフレーズがあるように、若者は何かと旧来のルールや常識と対立しがちな存在。現代に生きる若者は、マナーについてどのような認識を持っているのでしょうか。
「東京広告協会」が昨年公開した「『マナー』に関する意識調査」によると、半数以上の大学生が世の中のマナーを「悪い」と捉えています。特に「インターネット(メールやブログ含む)」や「SNS」のマナーが悪化しているという意見が多数見られました。
一方で、「日本はマナー先進国である」と回答した人は全体の7割以上。「落とし物を交番に届ける」「公共の施設を綺麗に使う」といった、世界的に注目されているマナーを評価する人が多いです。
また大学生の中には、「知り合いからどう思われているか気になる」「友達間の空気が読めるタイプでいたい」といった理由からマナーを守っているタイプが多いよう。“世間の目”ではなく“友達の目”を意識し、人間関係に影響を与えるマナー違反をタブー視する傾向にあります。しかしマナーに関して友人・知人を注意する人は、全体の4割という結果に。
時代と共に変化していくルールは多くありますが、日本のマナーも今後大きく変わっていくのでしょうか。