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義実家への手土産って、どう渡せばいいの? 知っておくと心強い「和」にまつわるマナー

ライフスタイル

2019.12.27

仕事の接待や、義実家への訪問時に不安要素となる「マナー」。

美しい立ち居振る舞いや、食事マナーは知っておいて損をすることはありません。

今回は、そんなマナーについて一緒に見ていきましょう。

 

手土産やお年玉をスマートに渡す方法とは?

手土産は状況に応じて渡し方が変わる

お正月に義実家などに帰省した際、手土産を持参するという人も多いことでしょう。

カジュアルな関係性で普段から気軽に贈り物を送り合っているというケースもあると思いますが、少しかしこまって丁寧に渡したいのであれば、次の3つのポイントを押さえておくのがおすすめです。

 

①挨拶を終えてから渡す

②袋がある場合、紙袋から出して正面に向けて渡す

③「ほんの気持ちですが」「〇〇がお好きだと聞いたので」など一言添えて渡す

 

しかし手土産の場合、中身の内容によっては臨機応変に対応しなくてはなりません。

手土産を渡すタイミングは「挨拶が終わってから」と紹介しましたが、生ものなどの冷蔵品は早めに渡したほうがいい場合も。また、外出先で手土産を渡す場合は、相手の手間を考えて紙袋のままで渡すほうが親切とされることもあります。

 

お年玉のお札は三つ折りに

親戚が多く集まるお正月。親戚の子どもにお年玉をあげる際にも、いくつかポイントを押さえておくとお互い気持ちよくやりとりができます。


まずはポチ袋に入れるお札の織り方。人物の顔がある方が内側になるように、左・右の順番に三つ折りをします。お札を複数枚入れるときは、全てのお札の向きを揃えておくと出したときにきれいです。

また硬貨の場合、絵柄や漢数字のある方が表で、ポチ袋の表面に硬貨の表が来るように入れましょう。

 

自分の子どもが親戚からお年玉をもらった場合、お礼を言うのは最低限のマナーです。成長を促す意味でも、本人の口からお礼を言えるといいですね。

またその場でお年玉を開けるのは避けたほうがよいでしょう。子どもが開けたいと言った場合は、「帰ってから開けようね」と一声かけることが大切。

 

帰省時にも役立つ! 和室でスマートに振舞う方法

この時期は帰省やお正月の食事会などを控えている人も少なくないはず。そんなときに困る人が多いのが、和室での立ち居振る舞いです。

自宅に和室があるという人もいると思いますが、日常生活のなかではなかなか立ち居振る舞いにまで意識が向かないという人も多いでしょう。

 

ふすまの開け閉めは“一旦止める”がポイント

例え自宅に和室があったとしても、普段は何気なく開け閉めしている「ふすま」。

正しいとされる開け閉めの方法や細かい所作については、マナー本やマナー講師ごとに様々な方法が紹介されています。

とはいえ、基本的には次の3つのポイントを押さえておくとよいようです。

 

①立ったままではなく、正座をして開け閉めする

②入るときはノックではなく、「失礼します」と声を掛ける

③開けるときは5cmほど開けてから全部開ける、閉めるときは5cmほど残してから全部閉める

 

ただし、親しい人だけが集まるカジュアルなシーンであったり、和室を洋風に使っていたりする場合はこの限りではありません。

時と場合によって振る舞い方が変わりますが、ひとつひとつの動作を丁寧に、落ち着いて行うことが大切です。

 

踏んではいけない3つのものを覚えておく

「畳の縁は親の頭と同じ」という言葉を聞いたことはありませんか?

これは畳の縁を踏ませないための言葉のひとつ。他にも、和室には踏んではいけないものがあります。

 

①畳の縁

畳の縁を踏んではいけない理由は諸説あるようですが、今回は特に有名な2つの理由をご紹介します。

理由の1つは、畳の縁はその家の象徴であるというもの。

現代のモダンな和室では、畳の縁もシンプルになっていることが多いので実感することが難しいかもしれませんが、古い家の畳や時代劇の畳を見てみましょう。縁に模様が入っていることが分かるはずです。

とくに格式を重んじる家の場合は、畳の縁に家紋を入れることがあります。これを「紋縁」と呼びます。つまり、紋縁を踏むということは、その家の象徴を踏んでいるのと同じで、非常に無礼なこととされました。

その文化が時代を下っても継承され、例え紋縁でなくても踏んではいけないというマナーになったようです。

 

もう1つは、縁を踏むと畳が痛んでしまうという理由です。昔の畳は現在ほど丈夫ではなかったため、繰り返し縁を踏むと摩擦により畳が痛み、歪んでしまうことが多かったんだとか。

 

②敷居

洋室だとあまり気にならない「敷居」。和室の場合はふすまや障子とセットで、様々な敷居が存在します。

敷居を踏んではいけない理由はいくつかあり、踏むことによって建てつけが悪くなるという物理的な理由や、家の象徴である敷居を踏むことはその家を貶めることと同義であるという理由などが有力です。

いずれにしても、わざわざ踏む必要はないので注意しましょう。

 

③座布団

座布団を踏んではいけないと子どもの頃にしつけられたという人も多いかもしれませんが、これにも理由が。

かつて、座布団は身分の高い人しか使うことができないものでした。その座布団を使ってもらうということは、相手をを敬い、もてなしていることを意味します。

そのため、座布団を踏むということは、そのもてなしの心を踏みにじるということになってしまうんだとか。

 

室内を歩いているときにわざわざ座布団を踏むという人はいないかと思いますが、立ったり座ったりするときにうっかり

足がかかってしまうということは少なくありません。

ゆっくりと丁寧に動くことを心がけると座布団を踏まずにすみます。

 

なんとなく把握している上座と下座

社会人になると、半ば自然と身に付く「上座」と「下座」の認識。今一度おさらいしてみましょう。

 

「上座」と「下座」を確認

「上座」は目上の方が座る座席で、もっとも居心地がよく安全に過ごせる座席です。一般的には人の出入りが少なく入り口から遠い場所や、中庭などの景色がよく見える場所が上座となります。

逆に、「下座」はお客さまをおもてなしする側、目下の人が座る座席です。入り口から一番近い場所、また景色のいい場所から遠い座席が下座となります。

 

床の間の前は上座

床の間は、多くが入り口から離れた場所の奥にあります。

年配の方や目上の方をおもてなしする際は、床の間の前に座っていただくようにしましょう。

 

例外パターンも存在する!

一般的には入り口から遠い場所が上座、また景色がよく見える場所が上座であると紹介しましたが、ときには例外も。

例えば、「入り口から近い場所に眺めのいい景色がある」場合はどうなるのでしょうか?

 

どこに座ってもらうのがベストなのか悩んでしまいますが、こんなときは相手に一声かけるとスマート。

「本来なら奥が上座ですが、こちらの方が景色がよく見えます。こちらのお席はいかがでしょうか?」などと声を掛けて相手に選んでもらうと、親切心が伝わるはずです。

 

日常的に使っている箸だからこそ難しい

食事はさまざまなマナーが存在します。また、和食、洋食、中華など、料理によってそれぞれ異なるマナーが存在し、和食では問題なかった所作が、洋食ではマナー違反だったりすることも。

そこで、今回は箸に関する有名なNG行為を5つピックアップしてみました。

 

①迷い箸(まよいばし)…どの料理を食べようかと、お皿の上でお箸をウロウロさせること。

②渡し箸(わたしばし)…食事が終わっていないのに食器の上にお箸を置く行為。「ごちそうさま」という食事終了の合図となってしまいます。

③寄せ箸(よせばし)…お箸を使って遠くにある食器を自分の近くに引き寄せること。

④舐り箸(ねぶりばし)…お箸を舐めること。

⑤箸渡し(はしわたし)…箸から箸へ料理を受け渡すこと。これは火葬後に遺骨を拾う動作と同じため避けられています。「合わせ箸」「拾い箸」とも呼ばれます。

 

箸に関するタブー行為は「嫌い箸」「禁じ箸」などと呼ばれ、今回ご紹介した5つ以外にも数多く存在しています。

他の嫌い箸についても知りたいという人は、ぜひ調べてみてください。

 

ほかにも食事に関しては手皿を使ったり、お椀の蓋を裏返すことがNGとされています。お子さんと一緒に自由研究として食事に関するマナーとその成り立ちについて調べてみても面白いかもしれませんね。

一番意識したいのは“相手がどう思うか”

今回は知っているようで知らない和のマナーをご紹介しました。とはいえ、マナーには諸説あり、あるマナー本ではよいとされることが、別のマナー本ではタブーとされているようなこともあります。

そのため、今回説明した立ち居振る舞いについても、場合によっては正しくないとされていることもあるかもしれません。

 

だからこそ、「相手がどう思うか」ということを意識してみましょう。

マナーや作法は「形」さえ守っておけばいいというものではなく、「心」が伴っていなければ意味がありません。

相手を思いやる心や敬う心を大切にすることで、自然と立ち居振る舞いもスマートになります。

 

文/小野寺香織

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