—— ビシッと叱ったと思ったら、甘えるシーンもありますよね。腕立てのシーンとかで。

 

飯島さん 

台本を読んだときは、こういうシーンになるとは思いませんでした。現場で監督と長渕さんと話し合って、「抱きついて耳元で囁くのはどう?」ということになって出来上がりました。

 

この夫婦の甘いシーンって、ここだけなんです。場面写真で見るとちょっとエロチックだけど(笑)、映像は素敵なシーンに仕上がっています。美沙希の強い言葉を耳元で囁いて諭すみたいなところは、なんか「うまいな」って思います。

 

—— 確かに。すごく効果のある伝え方ですよね。

 

飯島さん 

本当はガツっと言いたいけれどそうしない。さじ加減がすごく上手だと思います。あんな風に言われたらカチンとこないですからね。

 

私が思うに、美沙希は「男性がこうしてほしい」と思う願望を取り入れたキャラクターなんだと思います。演じてみて「こういう風に伝えればいいんだ」って勉強になりました。

 

 

—— 先ほども言いましたが、美沙希は飯島さんのイメージにぴったりだと思います!

 

飯島さん 

私は、あんなに優しくないですよ(笑)。でも、美沙希の気持ちの伝え方や言葉の選び方はとても参考になりました。

 

—— 印象的といえば、長渕さん演じる棟梁が体を鍛えるシーンも印象的でした。鍛える男性ってどうですか?

 

飯島さん 

並みの鍛え方じゃないけれど、素敵だと思いました。棟梁って聞くと、もう年配で体よぼよぼのイメージあるけれど、全然違いますよね。「運動は精神を落ち着かせる」って長渕さんがおっしゃっていたので、体だけでなく心にもいいんだなって思いました。

 

—— 旦那さんとして、あんな風に鍛える男性はどうですか?

 

飯島さん 

美意識がないよりあったほうが魅力的だと思います。いつもゴロゴロしていてお腹とか出てたら、ちょっと嫌かな。男性もそうだと思うけど、やっぱり綺麗なものを見ていたいし、健康のためにも鍛えてほしいとは思います。