2018.11.25

鉄道車両の塗装が奥深い!あなたのお気に入りカラーは?

今回は鉄道車両の塗装について考えてみましょう。鉄道車両の塗装は会社のイメージを利用客に訴える大切なものなので、昔からさまざまな塗装が見られます。奥深い鉄道車両の塗装の世界を、少しだけご紹介します。

 

昭和を感じさせる国鉄色 

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「子どものときに乗った車両を描きましょう」と言うと、おそらく1980年代を境にして大きく分かれるような気がします。国鉄時代に子ども時代を過ごした世代ですと、クリーム色に赤帯の車両を描くのではないでしょうか。国鉄時代、例外はあるものの、鉄道車両の塗装は全国同一でした。たとえば、特急列車はクリーム地に赤帯。寝台列車は青地に白帯という具合ですね。通勤電車は路線カラーと併せて一色塗りでした。たとえば、山手線の電車はうぐいす色、京浜東北線の電車は青色です。国鉄時代に決められた路線カラーは現在に引き継がれています。

 

さて、最も有名な国鉄時代の塗装は「湘南色」ではないでしょうか。「湘南色」はオレンジ色と緑色の2色。「カボチャ」のように見えることから、子どもは「湘南色」の電車を「カボチャ電車」と呼ぶと思います。しかし「湘南色」の題材はカボチャではなく、東海道線沿線のみかんやお茶です。

「湘南色」は戦後間もない頃に、東海道線の東京口でデビューしました。当時は茶色の電車や客車ばかりだったので、明るい「湘南色」はとても新鮮に映ったとか。ここから、本格的に鉄道塗装の時代がはじまった、と言っても過言ではないでしょう。

今日、国鉄色を身にまとった車両はめっきり減りました。一方、「リバイバル」の一環として国鉄色を復活させている鉄道会社も見られます。ぜひ、懐かしの「国鉄色」に出会う旅をしてみましょう。

 

変わらない伝統、阪急電鉄 

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多くの鉄道会社では時代が経つにつれ、塗装を変えるものですが、中には塗装を大きく変えない鉄道会社もあります。その代表格が阪急電鉄です。阪急電車の塗装といえば茶色に近いマルーン色。創業時からこのマルーン色がシンボルカラーとなっています。1975年に6300系が登場し、上部に白線が引かれましたが、よりマルーン色が引き立っているように感じます。

1990年代初頭に大幅な塗装変更の計画が社内で持ち上がったようですが、利用客の反対にあって頓挫したとか。落ち着いたマルーン色は阪急電鉄の車両だけでなく、阪急沿線のイメージカラーにもなっているような気がします。

 

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新田浩之

国鉄が民営化された1987年生まれのフリーランス。昔から鉄道好きで、青春18切符を使った鉄道旅行も経験。CHANTO WEBでは主に旅行や鉄道に関する原稿を執筆中。