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なぜ鏡は左右逆さまに見えるの? 哲学者・プラトンを苦しめた鏡の真実

ライフスタイル

2018.11.28

20181113_mirror_01日常の中では、時にふとした疑問が浮かんでくることも多いはず。理由が分からなくても特に支障はありませんが、答えが分かるとスッキリした気分を味わえます。そこで今回は、誰もが一度は考えたことのある“鏡”の秘密を解き明かしていきましょう。

 

鏡に左右逆で映る理由とは


今年の10月に放送された『チコちゃんに叱られる!』(NHK)では、「なぜ鏡は左右逆さまに見えるの?」という素朴な疑問を徹底的に追及。かつては哲学者・プラトンをも苦しめた鏡の真実を教えてくれました。

 

例えば鏡の前でリンゴを右手に持った時、映っているのは左手にリンゴを持った自分。なぜ左右だけ逆になり、上下は変わらないのでしょうか。結論からいうと、理由は分かりません。

 

このことについて詳しく教えてくれるのは、法政大学文学部心理学科の吉村浩一教授。吉村教授曰く「鏡が左右逆に見える謎」は、頭が良い人ほど分からなくなるそうです。

 

人の中にある“左右”の概念が問題をややこしくしている?


物理学の観点から鏡を説明すると、「そのまま物を反射させている」という簡単な言葉で片づけられます。ここで番組では、街の人たちにある調査を敢行。右手を上げている自分を鏡に映した時、鏡の中の人物はどちらの手を上げているか聞いてみました。すると「右手を上げていると思う」「左手を上げていると思う」の答えは、およそ半分ずつに分かれます。なぜ人によって捉え方が違うのか、心理学的には未だに説明できません。

 

そもそも左右とは、“前後”と“上下”がそろってはじめてできる概念。例えばお茶碗を見てみると、上下があって前後がない形をしています。そのためお茶碗を鏡の前に置いた時、誰も左右が逆になったとは思わないという理屈。早速この理論を人に当てはめて考えてみましょう。

 

人には前後と上下がそろっているので、左右の概念も存在します。そして鏡の前に立った時、映っているのは前後の向きが逆になっている自分。つまり左右を決める条件が現実世界と鏡の世界で変わってしまっているため、左右が逆に見える現象が起こります。しかしこの現象はいつでも当てはまる訳ではありません。車を運転している気持ちで、バックミラーに映った車を想像してください。後ろの車が右ウインカーを出して曲がっていくのを見て、車が左にいったとは思いませんよね? シチュエーションによって逆に見えたり見えなかったりするので、誰もが納得のいく説明は不可能といった結論に。

 

番組を見ていた視聴者からは、「なんだか哲学の勉強をしている気分になった(笑)」「プラトンを苦しめた理由もよく分かる。結局は感覚的な話ということなんだよね?」「ややこしい話だな! でも左右の概念には感心したよ。改めて考えると『なるほどな』と思う部分は多い」などの声が上がっていました。

 

世界は謎で満ちている?


世界には、未だ人類が解き明かせない謎も数多く存在しています。自然現象にスポットを当ててみると、「地震」について分からないことは非常に多いそう。日本物理学会によると地震のメカニズムは、地殻が変形に耐えられなくなって壊れる時に弾性波が発生する現象。しかし地殻内部は直接見えないため、正確なことは分かりません。また同じ理由で、地震予知は不可能という見解も。

 

また「乱気流」に関しては、発生メカニズムが未だに不明です。いくつかの仮説は立てられているものの、確証を得るまでには至っていないよう。乱気流の場合は、仕組みが解明されれば発生予測ができる可能性もあります。究極的には台風を未然に防ぐことができるかもしれませんね。

 

様々なことに疑問を持って生活していくと、日常が楽しくなりそうです。今はスマートフォンで簡単に答え合わせもできるので、気になったことはヒマな時間を使って調べてみては?

 

文/牧野聡子

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