2018.09.15
2018.10.02
高度なテクノロジーが発達した現代では、古来から存在する伝統と科学が融合を果たすケースも珍しくありません。今回は、ハイテクな進化を遂げた新時代の葬儀について探っていきましょう。
次々と進化していく葬儀業界
今年8月放送の『めざましテレビ』(フジテレビ系)は、年に1度開催される葬儀業界のビッグイベント「エンディング産業展」にクローズアップ。現代の技術が可能にした驚きの“葬儀スタイル”が紹介されました。
「エンディング産業展」では、「棺桶」や「骨壺」など葬儀に欠かせないアイテムを多数出品しています。中には最先端のシステムが搭載されたアイテムも多く、番組ではまず「アスカネット」が製造した「手元供養ボックス」に注目。一見するとお洒落なインテリアのようですが、おりんを鳴らすと遺影が3Dで浮かび上がる仕組みとなっています。
続いて登場したのは、故人の写真や経歴がスマホで読みとれる「菩提樹デジタル過去帳」。お墓にQRコードを埋め込んで使用するというハイテクっぷりに、視聴者からは「すごいな…。お墓ってまだまだ進化の余地が残ってたのか」「お墓にQRコードが埋め込まれる絵面ってなかなかシュールだね(笑)」といった反響の声が多数上がっていました。
21世紀は葬儀形式も多種多様化
革新的な葬儀アイテムが次々と誕生している中、葬儀の形式も日々進化を続けています。
「ダスキン」などの各社では、「お墓参り」の代行サービスを実施中。時間がとれずなかなかお墓参りに行けなかったり、ケガなどの理由でお墓の掃除が難しい人たちから支持を集めているようです。お参りが完了したらお墓の様子を写真に撮り、遺族へ送ってくれるのがポイント。
マナーが大切なお葬式には厳格なイメージがつき纏っていましたが、近ごろは自由な形態で実施できるお葬式が増えています。献花の周りを風船でデコレーションする「バルーンアート祭壇」という葬儀もあり、ネット上では「今までのお葬式の概念が完全に覆された!」「風船がたくさん並んでいれば、ちびっ子がお葬式に出席しても退屈しなさそうだね」など好意的な意見が多く見られました。
長野県に昨年オープンした葬儀場「上田南愛昇殿」は、車に乗ったまま焼香できる「ドライブスルー葬儀」を導入して話題に。斬新すぎる葬儀スタイルを受けて、ネット上には「名前が既にパワーワードすぎる」「効率は良さそうだけど、葬儀とドライブスルーを混ぜるってどんな発想なんだ…」といった驚きの声が続出しています。
果たして次はどんな葬儀法が生まれ、世間に衝撃を与えるのでしょうか。
取材・文/牧野聡子