「やるべきこと」ではなく「できたこと」に注目することで、自分に自信が持てる

「できたこと」「嬉しかったこと」に注目する理由は、

mukuri

さんが自己肯定感を高めるのに思考錯誤した経験からだそう。

 

「以前、自分をほめて自己肯定感を高める方法を試したのですが、

自分をほめる

という行為はハードルが高すぎて挫折してしまいました。また、

ToDo

リストもできなかったことに目がいって自己嫌悪に陥ってしまい

。どうしたものかと悩んでいた時に思いついたのが"Done(できたこと)リスト"でした。

できたこと

を書き出すことは、ほめるよりハードルが低く、書いてみると自分が意外とたくさんのことをやっていたのだと気がつき、少しずつ自分に自信がもてるようになりました」

 

できたこと」は書きためると「これだけできた」と自信になり、「嬉しかったこと」を書くことで

今自分にあるもの

に目を向ける習慣がつきます。

 

でも「嬉しかったこと」は書きやすそうですが、「できたこと」を見つけるのは少し難しそう…。どんな風に探せばいいのでしょうか?

 

mukuriさんによると、「いつもはしないけれど、意識してできたこと」に注目するといいそうです。例えば「部屋を掃除した」という場合、「いつもより丁寧に掃除した」「普段掃除しないところも掃除した」などが「できたこと」にあたります。

 

その他「いつもよりうまくメイクができてワクワクした」などの気持ちや、「営業成績があがった」など数値の変化に注目するのもおすすめだそうです。

 

1

日の記録を箇条書きで書き出したら、緑のマーカーで特に幸せな気持ちになれたものやいい変化が起きた幸せなことに色をつけます。これは「しあわせスイッチ」と言って、幸せに思う物事を客観的に把握するためのもの。たくさん知っていることで自分の気持ちの切替えを上手にできるようになるそうです。

 

さらに「気になったこと」に黄色のマーカーを引きます。「気になったこと」は、自分が何に興味があるのか、どんなことに心が動くのか…普段意識していなかったことがわかり、次にやってみたいことを見つけるきっかけにつながります。ちなみに、「しあわせスイッチ」「気になったこと」のマーカーの色はどちらも好みの色に変えてもOKです。

【感想・まとめ】

週末にウィークリー部分を読み返してどんな1週間だったかを振り返り、「感想・まとめ」に記入します。さらに月末に、同様にどんな1ヶ月だったかを振り返ります。

 

1週間・1ヶ月単位で振り返りの時間を設けることで、自信をもてるようになったことや自分の新たな一面などプラスの変化に気づくことができます。また、「できたこと」から次はどう行動したいかを分析することで、夢ややりたいことへの挑戦につながります。

寝る前5分の手帳タイムで、幸せな気持ちで眠りにつこう

mukuri

さんは手帳の記入を、平日は寝る前に行っています。

 

「寝る前

15

分は記憶のゴールデンタイムとされているため、ネガティブなことを考えているとそれが強烈に記憶されてしまいます。逆に、心を満たすウィークリーを書くことでいいことを思い出すようにすれば、幸せな記憶でいっぱいにできるんですよ」

 

嫌なことばかり思い浮かんでしまって眠れない

そんなときは「心を満たすウィークリー」を書くことで、感情の整理ができ、すっきりとした気持ちで眠りにつけそうです。

 

「毎日の記入は

1

5

分でできるので、

とりあえずやってみるか

と気楽な気持ち試してみてください!私の

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でも手帳の書き方や、手帳タイムの様子をリアルタイムで投稿しているので、続けられるか不安

という方は、それらを見ながら一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです」とmukuriさん。

 

一生懸命頑張っていても、自分のことをほめるのは恥ずかしくて難しいもの。でも「できたこと」を客観的に記録していけば、「毎日頑張ってる!」と素直に肯定できそうです。大変な日々の中で頑張る自分の心を「心を満たす手帳術」で優しく受け止めていきたいですね。

 

Profile:mukuri(むくり)さん

心を満たす手帳屋さん。「心を満たし、暮らしを整える」をテーマに、Instagram(__mukuri__)Youtubehttps://www.youtube.com/channel/UCZb94keuHbzzTFvQLPuatbQ)や自身のサイト(https://peraichi.com/landing_pages/view/mukuri)で手帳術や手帳・家計簿のフォーマットなどを配信中。

 

取材・文/阿部祐子