SNSは偏った世界ということを忘れないで

甘木さん取材風景自宅3
甘木さん自宅の書棚。絵本の蔵書は1000冊以上!

──ツイッター歴10年以上の甘木さん。SNSをやる上で気をつけるべきことは何だと思いますか。


甘木さん:

SNSの世界が全てだと思わないようにした方がいいということでしょうか。


SNSの場合、自分と価値観が似た人をフォローすることが多いと思うので、どうしても意見が偏る傾向があるんですよ。例えば育児の場合、自分が自然派育児に興味を持っていて同じ考えの人ばかりフォローしていると、「添加物はやっぱりよくないよね!」、「そうだよね!!」と、どんどん盛り上がってそれ以外の考えを受け入れられなくなってしまいがち。でも育児って本当にいろいろなやりかたがあって、どれも間違いではなかったりすると思うんです。


それなのに、 “SNS=世間の常識”みたいに捉えてしまうと、本当の世間の常識とかけ離れてしまうことも。私は自分とまったく逆の考え方の人であっても、それだけでシャットダウンしないように、また自分と同じ考えの方ばかりをフォローしていないか?と時おり振り返ってみるように心がけています。


──リアルでは知り合えないような人と出会える一方で、考え方が凝り固まってしまう恐れもあるのがSNS。上手に活用して楽しみたいものですね。

 

次回は、無類の絵本好きでもある彼女に、

「読み聞かせに効果は期待しないで『絵本は育児中の私を支えるためのもの』」

と題し、“甘木流絵本のたしなみ”について伺います。

取材・文/上野真依 撮影/河内 彩

※1 テーブルトークロールプレイングゲームの略。進行役とプレイヤーが協力してひとつの物語を作り上げるゲームのこと