2019.12.22
ヒトカラとは“ひとりカラオケ”の略で、その名の通り、ひとりでカラオケに行くことを指します。
一見さびしい印象もあちますが、ここ数年で若者を中心に人気に火がつき、現在は幅広い世代がヒトカラを楽しむようになっています。
まだ一度もヒトカラをしたことがないというあなたも、ヒトカラについて詳しく知ったらハマるかもしれませんよ!
メリットしかない!ヒトカラの魅力
まず、カラオケと聞くとどんなことを思い出しますか?
学生時代は仲間内でワイワイ楽しんでいたという人も、社会に出てからは上司や取引先との接待で気を遣ったり、選曲も周りに合わせがちだったりと、「おつきあいで行くカラオケ」は見えないルールに縛られがち。
「あまり楽しい記憶がない」という方も少なくないようです。
そんな人にとってヒトカラはメリットしかありません。これからその魅力についてご説明します。
1.周りに気を遣わなくていい
最大のメリットはこれでしょう。ひとりなので周りに気を配って注文を取ったり、選曲を促したりする必要はありません。立て続けに曲を入れても文句を言う人もいません。タンバリンの叩きすぎで青あざができるなんてこともありません。
自分ひとりの世界でカラオケに集中できるというのは、歌うことが好きな人にとって大きな魅力です。
2.歌の練習ができる
歌がうまくないから人前で歌うのが苦手。でも会社のカラオケだと半ば無理やりマイクを握らされる…という人にとって、ヒトカラは最高の練習場です。人前だとカラオケボックスで歌えない曲でも、ヒトカラであれば誰の目も気にせず歌うことができますし、大勢でカラオケに行く前の予行練習にもなります。
まだカラオケで歌ったことのない最新曲の練習をヒトカラでするという方も多いようです。
3.ストレス発散になる
仕事や子育てでストレスがたまると、お酒を飲みたくなったり大声を出したくなったりしますよね。そんなとき、自宅や外で大声を出すなんてことは人目が気になって普通はできないでしょう。
しかし、ヒトカラであればそんな問題も解決。むしゃくしゃしたときやモヤモヤしたときにも、人目を気にせず大声で歌ってストレス解消できるのでおすすめです。
〈とはいえ、付き合いでカラオケに行かなくてはいけないときは…〉
もはや常識?専用カラオケボックスも登場
ヒトカラの需要が拡大するにつれて、カラオケ店も本気を出し始め、今ではヒトカラ専門のカラオケ店まで登場し始めました。もちろん大手のカラオケチェーンでもヒトカラ専用ゾーンを取り入れているところはあります。
カラオケにとどまらず、その場で録音までできるよう、プロ仕様のコンデンサーマイクやミキサーなどの設備が整った部屋も珍しくありません。歌に自信がある人であれば、ヒトカラで録音した音声データをYouTubeなどにアップするといった使い方もできるでしょう。
また、ドリンクがセルフサービスという店舗もあります。カラオケで気分良く歌っているときに店員さんが入ってきて気まずい空気になるのはありがちですよね。この問題を解決してくれるのがセルフサービスなのです。自分で必要な分だけドリンクを持ち込んでおけば、あとはカラオケに専念できます。店員さんからもヒトカラの利用者は手間がかからないそうで、ありがたいお客さまのようです。
さらに、女性をターゲットにしたオートロック付きの女性専用個室やパウダースペースなどを完備するカラオケ店もあり、ラーメン、焼き肉などに続く、あらたなおひとりさまスポットとして注目を集めています。
多様な生き方が当たり前になりつつある世の中だからこそ、ヒトカラの需要はますます高まってきているのかもしれません。
働く女性やママにこそおすすめ!
先に説明したことからも、ヒトカラは意外と女性からの需要が大きいことがわかります。女性はしゃべることでストレスを発散するとよく言われますが、しゃべるといっても相手や場所、その場の空気など、様々な条件がそろわなければストレス発散には至りません。
特にワーキングマザーにとってはこれらの条件をすべて満たすことはなかなか難しいのが現状ではないでしょうか?
わが子にストレスをぶつけるわけにもいかないですし、夫は遅くに帰ってきて疲れているので話しかけずに休ませてあげたい、という状況は少なくないでしょう。ママ友や友だちに相談しようにも、それぞれの家庭環境も考えると容易にできることではありません。
そんな悩めるワーママにとって、誰に迷惑をかけることもなく大声でストレスを発散できる場がヒトカラなのです。
しかも、短い時間でOK。曲を入れるのは自分だけなので、たとえ1時間だけでもかなりの曲を歌うことができます。
大勢のカラオケと違って効率的に満足できるヒトカラは、1~2時間でも十分ストレス解消に役立つはずです。
1時間だけなら、平日の昼休みや、残業終わりなどにも楽しめますよね!
まずはヒトカラに挑戦してみよう!
子育ても仕事も頑張りたい!というママは、どうしてもストレスがたまりがち。
それを手っ取り早く解消できるヒトカラは、誰にも気を遣うことなく、自分だけの世界に没入できるところが、おつかれ女性にぴったりです。
まだ一度も挑戦したことがないという人は、ひとつのメンタルマネージメント術として活用してみてはいかかでしょうか?
文/小野寺香織