2019.07.29

【世界遺産登録決定!】知っておきたい百舌鳥・古市古墳群のトリビア

③羽曳野市の由来?ヤマトタケルの墓と言われる白鳥陵古墳

古市古墳群にある「白鳥陵古墳」。ネーミングからして美しいこの古墳は、「大和武尊(ヤマトタケル)」の墓として宮内庁により指定されています。周辺の発掘調査では円筒埴輪や象形埴輪、葺石などが見つかったそうですが、中に入ることはできません。

大和武尊というのは、古墳時代ではスーパースターのような伝説の人物です。

大王の息子として生まれながらも、父王に疎まれ、息つく暇もなく遠征を命じられ、結局生まれ故郷に帰る途中で力尽きて亡くなったといわれる悲運の人物とも言われています(これには諸説ありますが)。

その生涯はとてもドラマチックで、美少女に扮して敵の首領を惑わし暗殺したとか、味方に裏切られ、野原に火を放たれ、あわや焼死!?の場面で、剣で周りの草を薙ぎ払い九死に一生を得たとか、妻と船で目的地に向かう途中、嵐で船が沈没しそうになり、妻は「私(女性が船に乗っている)のせいで海神がお怒りになっている」と自ら海に飛び込んで、命と引き換えに夫を助けたとか…まあ数え上げればきりがないほど、女子のキュン死ポイントを突いてきます。

で、その1つが帰郷の途中で病死し、その地に葬られたヤマトタケルの墓から、ある日一羽の白鳥が飛び出し、大和の方角へと飛んでいったという伝説。死んでも魂は大和に帰りたかったんだ…ということなのですが、その白鳥が降り立ち、昇天した地に作られたのが、この白鳥陵古墳だと言われています。

大きさは全長200m、高さ23.3mの前方後円墳で、羽曳野市で3番目に大きい古墳です。

ヤマトタケルはあくまで伝説で、実在はしていなかったとか、白鳥陵古墳の埋葬者は実は別人、という説ももちろんありますが、白鳥陵古墳の前に立つと、そんなことはどうでもいいか、と思えてくるから不思議です。

ちなみに、古墳がある羽曳野市の羽曳野という地名は、白鳥が昇天のため飛び立つ際、羽根を曳くように飛び立った、ということから来ているそうです。曳くというのは地面を引きずるというような意味なので、きっとこの地を離れることが心残りだったんだろうな…。と乙女思考を満開にできる、白鳥陵古墳をぜひ訪ねてみてください。

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