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加藤諒さん「相手を否定することから入らない」という母の教え

ライフスタイル

2019.07.01

©︎魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

観客に衝撃と興奮をもたらした2.5次元ミュージカル、舞台「パタリロ!」が実写映画になって、新たなセンセーションを巻き起こす! 魔夜峰央原作の超人気漫画「パタリロ!」の映画版、劇場版『劇場版パタリロ!』が6月28日(金)より劇場公開となります。原作コミックは、40年以上連載が続く伝説的作品。

 

舞台版に続き、映画版でも主人公・パタリロを演じた加藤諒さんに、役作りや本作に込めた想い、お気に入りのシーンや撮影現場の様子についてインタビュー! さらにドラマ・バラエティで唯一無二の存在感を放つ加藤さんに、子役時代の思い出や、自らの子供時代について語っていただきました。

 

©︎魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

—— 加藤さんとパタリロとの出会いを教えてください。

 

加藤さん 舞台版の主演のお話をいただいたのが、しっかり向き合ったきっかけです。いわゆる「パタリロ!」世代ではないのですが、もちろん、ビジュアルは知っていました。僕が演じるパタリロで、リアルタイムで原作やアニメを見ていない世代にも「パタリロ!」を知っていただけたらいいなと思っていました。

 

—— 原作は40年も続く伝説的漫画なので、プレッシャーは半端なさそうですが……

 

加藤さん 舞台の初演に足を運んでくださった方は、原作ファンが圧倒的に多かったと思います。めちゃくちゃ緊張したのを覚えています。

 

©︎魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

—— 人気漫画原作の実写映画化は、ビジュアルも含めていろいろと話題になりますが、加藤さんがパタリロを演じることに対してはとてもウェルカムな声が多かった気がします

 

加藤さん そうなんです。特に舞台のときは「パタリロ、まんまじゃん!」みたいに言っていただきました。とてもうれしかったのですが、受け入れられすぎて「本音を言ってもらいたい」と疑ってかかっちゃったりしましたね(笑)映画版の情報解禁時に、SNSなどで「やー、違うんだよね」という意見をちらほら見たので、逆にちょっと安心しました。賛否両論あってバランスが取れると思っているので、ホッとしている自分がいました。

 

 

©魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

—— 実は「パタリロ!」についての知識があまりないまま拝見しました。超人気漫画の映画化なので、ハードル高そうだなと思っていましたが、すぐに世界観に引き込まれ、気づいたら終わってました(笑)

 

加藤さん 「パタリロ!」を知らない人が観たらどういう感想を持つのか、すごく気になっていたんです。僕たちは「パタリロ!」初心者でもウェルカムという気持ちで作っています。昭和ネタをたくさん扱っていますが、平成世代に「昭和ってこういう時代だったんだよ」というのを知って欲しいんです。

 

—— 加藤さんも昭和はリアルタイムではないですよね?

 

加藤さん そうなんです。平成2年生まれなので。でも、ドリフターズやバカ殿を見てきたので、ピコピコハンマーとかむしろ好きでした(笑)。僕、吉本新喜劇とか、こってりした笑いも大好きなんです。なので、「パタリロ!」の世界観も全く違和感ないんです。劇中に登場する「ビバ昭和!ビバ花とゆめ!」という曲があるのですが、昭和を振り返る番組などで見たインベーダー、(大阪)万博、千代の富士、ファミコンのようなキーワードが出てきて、僕たちでも懐かしいと思える内容になっていました。

 

©魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

—— 舞台版から引き続いてのキャスト・スタッフということですが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

 

加藤さん 座組みが出来上がっているので、すごくやりやすかったです。撮影当時10代だったキャストもいるのですが、みんな「(監督の小林)顕作さんについていきます!」という体制がすでにありました。映画版から出演される大人キャスト、ベテランの方々もたくさんいるのですが……、友情出演多くない? ってツッコミを入れたくなるほど、たくさん出演していただきました。

 

—— うっかり見逃しちゃうくらい出ていらっしゃいました。

 

加藤さん よく「映画の見どころを教えてください」と訊かれるのですが、「すみずみまで」と答えています。友情出演も含めて見どころだらけなので、目を離さないで見て欲しいなという強い気持ちがあります。

 

©魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

©︎魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

—— 舞台の雰囲気そのままに、映画になっています。演じるうえで、違いはありましたか?

 

加藤さん 演じるうえでは全く違いはありません。映画になるからと突然ナチュラルな芝居になっても気持ち悪いですよね(笑)。舞台で築き上げたパタリロの世界観をそのまま映画に持ってきた感じです。監督からも「舞台でやってたやつやってよ!」みたいなリクエストが出るんです。「パタリロ!」に関しての共通認識が監督と僕の中にあったので、とても演じやすかったです。

 

—— 水をかけられるシーンや、布一枚のようなきわどい衣装など、体当たりな印象を受けましたが、大変だったことはありますか?

 

加藤さん あの水のシーンは初日のしょっぱなでした。撮影現場は大変とか辛いとかはまったくなく、みんなで映画を撮っている感じが楽しかったという記憶しかありません。むしろ現場以外でのハプニングが続きましたね。「パタリロ!」の撮影や舞台の時期に限って、電車が止まったり、駅が停電したりする。僕の中で「パタリロ!」が絡むとアクシデントが起きるというイメージです。舞台のときも、(佐藤)銀平さんが稽古中に足を怪我してしまい……。車椅子で舞台に立ったこともありました。

 

©︎魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

—— みなさんの振り切った演技を目の当たりにして、これが「パタリロ!」の世界という洗礼を受けた気がしました。

 

加藤さん それが正解だと思います。「パタリロ!」の世界を感じて欲しいという思いで作り上げた作品なので。実は、今回映画で描かれている部分は、「パタリロ!」の導入編です。本編のお話はこの後からなんです。この映画でもっと「パタリロ!」の世界を観たいと感じたら、ぜひ舞台『パタリロ!』★スターダスト計画★をチェックしてください。その先のお話が描かれています。

 

 

ファッションも個性的な加藤さん

 

—— 子役時代から活躍していますが、どんなお子さんでしたか?

 

加藤さん ほぼ変わっていません、今みたいな感じでした。「喋り方とか動き方を変えないと意地悪されるよ」と、学校の先生から言われたりもしましたが、全く変える気もなかったですね。親も何も言わなかったので。

 

—— 役者として、そして、加藤さんご本人も唯一無二、個性がありとても魅力的です。親御さんの子育てはどのようなものだったのか気になります。

 

加藤さん とにかく母とよく話をしていました。ポテチを食べながら(笑)いじめられたと相談すると「いじめっ子も好きになった方がいい」とアドバイスしてくれました。仲良くなるきっかけを探すという意味だったと思います。ダンス、空手、水泳など「やりたい!」ということはなんでもやらせてくれました。「あっぱれさんま大先生」に出演していた頃は、卒業までいつも現場に付いて来てくれましたし、堂本剛さんが主演のドラマ「ガッコの先生」の撮影時には、仕事をお休みして東京で二人暮らししてくれました。子役は親の協力なしではやっていけません。

 

—— お母さんに大感謝ですね。

 

加藤さん 恥ずかしい話なのですが、26歳くらいまで家賃とかも補助してもらっていました。今やっと少しずつ親孝行できるようになったかなと思っています。本当に心から感謝しています。船舶免許を持っているので、景色のいい時期に乗せてあげたいななんて思っています。

 

©︎魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

—— 子役の頃からとてもお行儀が良いイメージです。それも親御さんの影響ですか?

 

加藤さん こんな話し方なのでおぼっちゃま育ちに思われたりもするのですが、ごく普通の家庭で育ちました。小さい頃からローカルCMのお仕事などもしていて、大人と接する機会が多かったんです。同級生と話すより、父母会でお母さんたちと話す方が楽しいと感じる子供でした。それがこういう振る舞いにつながったのかもしれません。友達のお家に行ったらお行儀よくしなくちゃ! というのはいつも思っていましたね。

 

—— 叱られたことはありますか?

 

加藤さん 「こうしなさい」「ああしなさい」と言われることはほとんどなかったです。でも、給食で使ったスプーンをその日のうちに洗わず、翌日の朝に出すような子供だったので「しっかりしなさい!」とは言われたりはしましたね。ダンスのレッスンが嫌になり、泣きながら家に帰って来たときには「やりたいことをやらせてもらえるのは幸せなことなのよ」と元気づけてくれたこともよく覚えています。

 

—— 記憶に残っているお母さんの言葉はありますか?

 

加藤さん 母が大好きな「マッスルミュージカル」を観て「これって、ミュージカルじゃないよね」とコメントしたら、「アスリートしてずっとやってきた人たちが、筋肉をエンターテインメントに昇華させているのよ」と説明されました。相手を否定するところから入ってはいけない、ちゃんと理解することが大切だというのを教えてもらったのかなと思います。

 

—— 本当にいろいろとお母さんとお話しされていますね。

 

加藤さん そうなんです。先日も母の日に「いつもありがとう」って感謝の気持ちを伝えようと電話をしました。でも、寝るのが早くて直接伝えることはできなくて(笑) でも、本当に感謝しています。

 

加藤諒 / 俳優 

1990年生まれ。静岡県出身。10歳のときに「あっぱれさんま大先生」(CX)で芸能界にデビュー。その後は個性派俳優として映画、ドラマ、舞台、バラエティなどで幅広く活躍。2019年の出演作には本作品と同じく魔夜峰央原作の映画『翔んで埼玉』、『PRINCE ODF LEGEND』、さらに声優として参加したアニメ『さらざんまい』やドラマ初主演となる『恋と就活のダンパ』などがある。人気・個性・好感度とも、今のエンタメ界に欠かせない存在。

 

[作品情報]

劇場版『パタリロ!』

◉公開日:6月28日(金)TOHOシネマズ 新宿ほか全国順次ロードショー

◉原作:魔夜峰央「パタリロ!」(白泉社刊)

◉監督:小林顕作

◉脚本:池田テツヒロ

◉出演:加藤諒/青木玄徳 佐奈宏紀/

細貝圭 金井成大 石田隼 吉本恒生 三津谷亮 小林亮太/

松村雄基 近江谷太朗 木下ほうか 池田鉄洋/

須賀健太 鈴木砂羽/魔夜峰央/西岡德馬/哀川翔 ほか

◉配給:HIGH BROW CINEMA

◉©︎魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

◉公式サイト:patalliro-themovie.jp

取材・文/タナカシノブ

 

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