機能性表示食品の安全性と機能性の確保について

国が効果や安全性を審査する特定保健用食品に対し、機能性表示食品は事業者が審査をします。そのため、なかには安全性や機能について不安に思う人もいるかもしれません。

 

機能性表示食品は、安全性と機能性について、次のような基準で評価されます。

 

【安全性について】

※いずれかで評価

・食経験(これまで広範囲、長期間にわたり食べられていたかどうか)

・安全性に関わる既存情報

・動物や人を対象とした安全性試験

 

【機能性について】

※いずれかで評価

・最終製品を用いた臨床試験

・最終製品又は機能性関与成分に関する文献調査(研究レビュー)

 

さらに、生産・製造、品質の管理においても、施設や従業員の衛生管理体制や、規格外製品を生産した際の出荷防止体制、機能性に関する成分の分析方法などについても体制を整えなくてはいけません。


国が効果や機能を直接検証しないからといって、評価基準が甘いというわけではないようです。

 

さらに、消費者から健康被害などの相談を受ける窓口もあり、商品のパッケージには事業者の連絡先が必ず表示されています。もし万が一何かあったときに相談できる場所があるということは、消費者にとって安心感を与えてくれるのではないでしょうか。

 

なお、事業者が届け出た機能性に関する内容は、消費者庁のウェブサイトで公開されています。気になる商品があれば、一度チェックしてみましょう。


機能性食品を上手に取り入れる3つのコツ

上手に取り入れれば、健康増進に繋げることもできる機能性表示食品。これからご紹介する3つにコツを押さえておくことが重要です。

 

①気になる症状とのマッチングを考慮して選ぶ

最近では色々な機能を持つ機能性表示食品が登場しています。「何となく体によさそうだから…」と色々試したくなり気持ちもわかりますが、やみくもに取り入れるのは非効率的です。


 

まずは、自分や家族の健康で何が気になるのか、しっかりと整理しておきましょう。 例えば、内臓脂肪が気になる場合は、「ガセリ菌SP株」が入ったヨーグルトドリンクを、高めの血圧が気になるなら大豆ペプチドが入った減塩しょうゆを選ぶのがおすすめ。 自分や家族の気になる症状と合わせて使用しましょう。