2019.09.02
普段よく利用する店では、顔を覚えられていることも。ところが店員とのコミュニケーションを億劫に感じる人と、そうでない人とで意見が分かれます。顔なじみになると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ラーメンの好みを覚えられると恥ずかしい…
店の常連になりたくないという女性は、「3回くらい行ったお店で『いつもありがとうございます』って言われると行きたくなくなる」と打ち明けています。彼女は顔を覚えられ、話しかけられるのが嫌だそう。このお悩みを皮切りに、ネット上では常連になりたいかどうかで議論が勃発しました。
“常連になりたくない派”の意見を見ていくと、「店員さんとの距離感って本当に難しい。常に初対面みたいな感じで接してほしいよね」「お昼休憩に行くカフェがあるんだけど、私が店に入るなりカフェラテが作られる。知らない人に好みを把握されるのってちょっと気持ち悪い…」「馴れ馴れしくなってきて雑な対応をされるのがイヤ。こっちも1度覚えられたらずっと愛想よくしなきゃいけないし」といった声が。
中には「好きなラーメン屋があったけど、私の『麺固め・味濃いめ・油多め』というオーダーを覚えられた。恥ずかしくてもう行けないよ」「ヒトカラがマイブームだったときに、カラオケ屋の店員が『いつも1人ですね』って… わかってても言うな!」などのエピソードも見られました。覚えられることによって発生するデメリットは意外と多いようです。
“ウザい常連客”にご用心!
常連になるデメリットは多くあげられましたが、一方の“常連になりたい派”からは様々なメリットが。「居酒屋の常連客になると“えこひいき”してもらえそう。1度でいいから『いつもの』って注文してみたいよね」「1人でも気兼ねなく入れるし、雑談できるから楽しい」「アパレルショップの特売情報を先取りしてた常連さんを見たことがある!」などの声が寄せられています。
ネット上では行きつけの店がある人も多数見られました。どのようなきっかけで常連になったのかを見ていくと、「自然と常連になっていた」という意見が目立ちます。「常連になりたくないとは思いつつ、趣味が一致する店員がいるとなんだかホッとする。いつの間にかそこ以外では買いものしなくなった」「顔を覚えられようが、とにかく美味しい料理が食べられるなら行きつけになります」といった経緯が。
しかし煙たがれる常連客も少なくないようで、「常連だという雰囲気を出してる人ってうっとうしいですよね」「ずっと店員と雑談してる常連客がウザい… 何となく居心地が悪くて、行きたくなくなる」といった意見が続出しました。「常連客」自体に対して悪いイメージを抱いていることも、“常連客になりたくない原因”のひとつなのかもしれません。
行きつけの店がある人は約6割!
実際のところ、行きつけの店がある人はどれくらいいるのでしょうか? 経営コンサルティングなどを行うセルウェル株式会社は、以前「近所の飲⾷店利⽤実態調査」を実施。行きつけの店についてアンケートを行っていました。
同調査では「よく行く飲食店」を「常連店」と定義。常連店の有無を聞いたところ、60.9%もの人が“常連店がある”と答えています。そこで“常連になりたいと思うポイント”についてたずねると、最も多かったのは「店主の人柄が良い(60.8%)」という特徴でした。次いで2位にも「スタッフの人柄が良い(54.4%)」との回答がランクイン。常連になるかどうかは、働いている人たちの「人柄」によって決まるようです。
そのほか「料理の味つけが好み」、「気軽に行ける」、「店内が清潔」といった点があげられました。顔を覚えられているかどうかに関わらず、自分の希望に合った店を利用したいものですね。
文/牧野聡子