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ゾウは大きな耳を使っていない!?草食動物の面白い観察法

ライフスタイル

2018.07.12

2019.11.29

これまで動物園の歩き方や動物特有の行動についてお伝えしました。ここからは実際に動物園に行って動物を見る時、どんなところに着目したらいいか、動物ごとにそのポイントをご紹介します。これを知っているだけで動物の見方が変わり、動物園を何倍も楽しめるはずです。

 

動物たちの、進化したはずがなぜかざんねんな感じになっているところや、イメージとちょっと違って笑っちゃうところなど、親子で楽しみながら観察してみてください!

 

動物の面白い観察法
〜草食動物編〜


みんなで肩を並べて仲良く草を食べる草食動物。平和でいいですよね〜。でもいつ肉食動物が襲ってくるかもわからない。そんな敏感でデリケートな草食動物たちをご紹介します。

『何かが首を上ってくる!?キリンの首がエレベーターに!』

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長い首がトレードマークのキリン。その長さは2メートル近くにもなります。高いところの葉を悠然と食べる姿に心癒されますが、キリンも草食動物ですから牛などと同じように胃が4つに分かれ、食べた物はもちろん“反芻”、つまり一度食べた物を胃袋から口に戻して何度も咀嚼します。

ここでぜひ注目していただきたいのが、食べた物が口の中に戻ってくる時の首。キリンは食道が皮膚に一番近いところにあるため、コブ状のものが胃袋からコッコッコッコッと上ってくるところがよく見えるのです。その様子はまるで高層ビルのエレベーターのよう。キリンが餌を食べ始めたら、首に注目ですね!

ちなみに、キリンは首があんなに長いのに骨の数は人間と同じ7個。観察しながらちょっとした豆知識をお子さんに話してあげられるといいですね。

『えっ!ゾウの大きな耳はただのうちわ!?』

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これまでゾウのあの大きな耳は私たち人間と同じ機能を果たしていると勝手に思い込んでいました。しかし、その大きな耳は地鳴りのような音を聞くのにはほとんど使っていなかったのです。じゃあどこで聞いているの?それはなんと「足の裏」でした。

音といってもゾウは「低周波」、つまり私たち人間には聞こえないほど低い音を出すことでコミュニケーションをとっています。その低周波の極低音を聞きとるのが足の裏というわけです。

ゾウの足の裏の“聴力”はすごくて、30〜40km離れた場所の音も聞こえるという説もあるくらい。30〜40kmというと、だいたい東京から横浜くらいまでの距離。別の動物園にいるゾウと「今日は調子どう?こっちはお客さんいっぱいだよ」なんて会話をしてたりするのでしょうか。楽しそうですね。

じゃあ耳は何のためにあるのか。それはうちわのようにバタバタと動かして体の熱を逃すのに使っているのです。夏休みに動物園に行ったら、きっと暑くてゾウが耳をバタバタさせていることでしょう。

『どこまでもデリケートなカバ』

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体長4mもあるカバは、見た目はどず黒くて強そうですが、草食動物です。しかしアフリカでは毎年多くの人がカバに襲われ命を落としていることから、ライオンやゾウよりも恐れられているといいます。草食動物なのにどうして?って思いますが、それは縄張り意識が強いから。縄張りに入った者には容赦なく襲いかかるのです。

そんな凶暴な一面を持つカバですが、本来はしょっちゅう耳を動かし周りの様子をうかがう神経質な動物。その上、お肌がとっても弱いんです。カバは太陽の光に当たるとお肌がヒビ割れてやけどしたような状態になってしまうのです。

動物園に行くと、日中はよく水の中に入っている姿を見ますが、それはやけどしないようにお肌をケアしていたんですね。人間もお肌の乾燥は老化につながります。カバも人間も保湿ケアが大切ということなのです。

『モコモコでかわいくてぎゅっとしたくなるアルパカ♡でも気に入らないとゲロ吐くよ!』

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モコモコした毛に、つぶらな瞳、おとなしい性格で、子どもから大人まで幅広い世代に人気のアルパカ。つい近寄って見つめ合ったり、触りたくなりますよね。でも、近づく時は要注意です!なぜなら突然ゲロを吐くことがあるからです。ひゃー(怖)!

アルパカは食べた物を時間をかけて反芻しますが、気に入らないことがあるとそのゲロを相手めがけて吐きかけてくるのです。ゲロは誰のものでも嫌ですが、とりわけ草食動物のゲロは胃液や唾液とたっぷり混ざっているので、強烈に臭くて、万が一目に入ってしまったら痛くて目を開けていられないそうです。

たまに気まぐれで吐きかけてくることもあるようなので、気をつけてくださいね!もし触れ合う予定がある時は着替えを用意していった方がいいですね。

『ウサギってモグモグタイムがかわいいよね〜!でもそれってウンコを食べてるところかも!?』

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ゲロの次はウンコです。すみません(汗)。

動物園の「ふれあいコーナー」などにいることの多いウサギ。小さな子どもでも安心して触れて、大人もそのかわいさに癒される人が続出。近年はペットとして飼う人も増えています。淋しすぎて死んでしまう〜♪なんて歌もありましたが、とにかく守ってあげたくなる存在で、Y字の鼻と口元にキュンキュンしちゃいます。特にモグモグタイムはたまりません!

しかし、ここで衝撃の事実が判明しました。なんとウサギは自分のウンコを食べるというのです。それもお尻に口をつけて直に、です。モグモグしてたのはウンコだったの!?・・・なんてつい考えてしまいますね。

もちろん、ちゃんと理由があってのこと。ウサギの胃腸の中にはバクテリアが住んでいるのですが、植物を食べるとバクテリアが植物を分解して増え、ウンコと一緒に出てくるのです。それを再び食べることで、タンパク質などの栄養が取れるというわけなのです。

ちなみに食べるのは栄養たっぷりの最初のウンコだけだそうです。

 

次回は「肉食動物編」をお届けします!

取材・文/田川志乃 イラスト/クリハラタカシ

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