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品種は800以上!母の日のカーネーション「トレンドは大輪とビタミンカラー」

ライフスタイル

2022.05.04

2022.05.09

日本では5月の第2日曜日が母の日。この日にプレゼントすることの多いカーネーションは、赤やピンクが定番ですが、実は色や種類は私たちが想像している以上に多いのです。数多くのカーネーションが生まれた背景や、最近のトレンドなどを日本花き生産協会カーネーション部会:部会長代理の鳥居さんに聞きました。

栽培競争により800以上の品種が誕生

── 母の日にカーネーションを送り始めたのはいつからだったのでしょうか?

 

鳥居さん:

19075月にアメリカのフィラデルフィアに住むアンナ・ジャービスさんという女性が自身の母親を追悼するために、母親が好きだったカーネーションを教会の参列者に配ったのが最初と言われています。

    

 ── 日本にはいつから母の日があるのですか?

 

鳥居さん:

日本で母の日が始まったのは、明治末期のようです。母の日が普及したのは、昭和12年(1937年)にお菓子メーカーが遊園地で行った「母の日大会」がきっかけです。メディアで取り上げられたことにより、多くの日本国民が母の日を認知するように。第2次世界大戦後にアメリカ文化が流入したことをきっかけに、5月の第2日曜日が母の日として定着しました。

 

日本でも、アメリカと同じように、カーネーションを贈っていたようです。ちなみにカーネーションの花言葉は、「女性の愛」「母への愛」です。

 

── 現在、日本にはどのくらいの品種のカーネーションがあるのですか?

 

鳥居さん:

800を超える品種があります。例えば同じ色のカーネーションでも、「スタンダード」や「スプレー咲き」などの花のつき方、「剣弁咲き」や「丸弁咲き」など花の咲き方が異なり、多くの品種に分かれます。

 

色も赤やピンクだけでなく、オレンジや黄色、グリーンなどさまざまです。

カーネーション

── どうして色や種類がこんなに多様化したのですか?

 

鳥居さん:

カーネーション育種栽培が盛んな国に、イタリア、ドイツ、イスラエルが挙げられます。カーネーションは冷涼な気候を好むため、これらの3か国には適した気候となり、多くの育種家がカーネーションを栽培しています。地中海性気候という冷涼な気候の下で、1年中栽培可能となっています。

 

実はカーネーションは品種開発すれば、いち財産を築けると言われています。そのため3か国は珍しい品種や色をめぐって、長年にわたり栽培の育種競争をしてきました。各国が多大な研究を重ね、さまざまな品種が生まれたのです。

 

── カーネーションといえば赤やピンクのイメージでしたが、たくさんの色があるのはそのような理由なんですね。

 

鳥居さん:

そうですね。育種家の方の努力のおかげで、現在では黄色やオレンジ、グリーンなどのカーネーションを、染めた色ではなく天然でつくれるようになりました。

 

ただブルーだけは今でも天然でつくることはできません。白いカーネーションを染色してつくっているんですよ。

トレンドは大輪ビタミンカラー

── 日本で生まれたカーネーションの品種もあるのですか?

 

鳥居さん:

あります。各都道府県の農業試験場が、その土地の名産となる新しい品種を生み出そうと開発をしています。

 

例えば香川県では花の形が冠に似ている「ミニティアラ」、愛知県では花もちの良いピンクのカーネーション「ドリーミーブロッサム」などが有名です。

 

── 最近はどのようなカーネーションが人気なのでしょうか?

 

鳥居さん:

トレンドは大輪で、ビタミンカラーのカーネーションです。新型コロナウイルスの影響でここ数年は、元気が出る色が好まれる傾向があります。そのためオレンジやイエローなどが人気ですね。

 

ただ、結婚式の高砂デコレーションには、ベージュなど落ち着いた色が好まれます。コロナ禍が収まり結婚式が以前のように行われるようになれば、これらの色もまた需要が増えそうです。

 

── 大輪のカーネーションも人気とのことですが、昔のカーネーションは小さかったのですか?

 

鳥居さん:

35年前にカーネーションを輸入するようになり、当初は海外のカーネーションの大きさに驚きました。そこで国内でも大輪のカーネーションをつくろうということになり、輸入した苗にさし芽をするように。

 

そこから徐々に大きくなっていき、現在では大輪のカーネーションが国内でもつくれるようになりました。

母好みの色のカーネーションを選ぶ

── たくさんの品種がありますが、母の日にはどのようなカーネーションをプレゼントするのがおすすめですか?最近のトレンドについても教えてください。

 

鳥居さん:

母の日というと赤いカーネーションのイメージが強いですが、特に決まりはないんです。本数も、子どもが自分のお小遣いでカーネーションを買う場合は13本のこともありますし、大人になると花束で渡す方もいます。

 

ただ、プレゼントする場合はプレゼントされる側の好きな色を選ぶ方が多いと思います。母の日は、お母さんの好きな色を前もってリサーチしておくのをおすすめします。

 

── カーネーション以外をプレゼントする人も多いのですか?

 

鳥居さん:

バラ、ガーベラ、ユリ、紫陽花、胡蝶蘭なども人気です。カーネーションと組み合わせた花束にするのも素敵ですね。

 

長く楽しむためにドライフラワーにする方もいますが、カーネーションは色が変わってしまうためあまりおすすめできません。長く楽しみたい方は、カーネーションの鉢植え(ポット)やブリザーブドフラワーを選ぶのもいいと思いますよ。

取材・文/酒井明子 

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