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土用の丑の日にはなぜウナギを食べるのか?

ライフスタイル

2019.08.05

日本では昔から土用の丑の日にはうなぎを食べるといった風習がありますよね。実際にうなぎを購入して食べている人も多いのではないでしょうか。スーパーなどでも土用の丑の日の合わせてうなぎのコーナーが設けられていたりもします。

この風習はどのようにして始まったのでしょうか。うなぎを食べることの意味にはどんなものがあるのでしょうか。さまざまな風習にはいろいろな理由があるのです。


■土用の丑の日とは?

まず、最初の疑問が土用ではないでしょうか。なぜ土用なのかというと、まず五行思想という哲学の思想があって、春は木、夏は火、秋は金、冬には水が割り当てられています。

五行ですからひとつ足りません。残りのひとつが土なのですが、それがそれぞれの季節の変わり目に割り当てられているのです。

実際には、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間に土が割り当てられています。それで土用となるのです。土用と言えば、夏の土用が一般的なのですが、実際にはもっと四季全てのタイミングで土用があるのです。

次は丑の日ですが、暦上で、日付に対して干支が割り当てられています。丑の日は12日に一度のタイミングでやってきます。

土用の丑の日となると、土用は18日間あるので、土用の間に丑の日は最低1回、多くて2回あることになります。これが土用の丑の日ということです。夏の土用の丑の日が注目されていますが、年間で考えれば、土用の丑の日は季節ごとに何度も訪れているのです。

 

 


■なぜうなぎを食べるのか?

土用の丑の日にはうなぎを食べるという風習ですが、なぜうなぎなのでしょうか。これには平賀源内が関係していると言われています。

もともと、うなぎは味が濃くてこってりとしているため、夏場になるとあまり売れないといった状況だったようです。確かに現在でも、夏場にはあまり味の濃いものなどは食べたいと思わなくなり、あっさりとしたものが食べたくなりますよね。

江戸時代も同様で、夏にうなぎはあまり売れていません。うなぎ自体他の魚と同じように旬は秋ということあり、同じ食べるのであれば、脂のしっかりとのった秋がよいというわけです。

そこで、うなぎ屋の店主が、平賀源内に相談にいったそうです。平賀源内といえば、エレキテルで有名ですが、学問や発明だけでなく、浄瑠璃の台本を書いたり、油絵まで描くといったように多才で天才ということで江戸中で有名だったそうです。

その平賀源内は丑の日に合わせて「う」のつく食べ物を食べると縁起が良いといった語呂合わせを考え、本日土用丑の日といった看板を店の前に置かせたそうです。

その看板を不思議に思って、町民たちが店の前で足を止めたところ、店主が語呂合わせの宣伝文句で客を引き込むことに成功したそうです。いわゆるキャッチコピーということですね。

これを他のうなぎ屋もまねをしたことで、いつの間にか土用の丑の日にはうなぎを食べるというのが定着していったそうなのです。実際に平賀源内はうなぎ屋以外にもさまざまなお店から相談を受けてさまざまなキャッチコピーを考えていたそうです。


■天然うなぎと養殖うなぎ

土用の丑の日にうなぎを食べる方は多いのですが、天然と養殖ではその値段も大きく違いますよね。どうしても天然物のほうが珍重され価格も高くなってしまいます。安く済ませるのであれば、養殖うなぎということになります。

実際によほど良質のうなぎを何度も食べたことがなければ、天然と養殖の違いはわからないかもしれません。養殖のうなぎを天然といわれても気が付かない場合もあります。以前、産地偽装などでも問題になったことがありますよね。

天然うなぎの方が同サイズであれば、胴回りも太く色も黒っぽいと言われていますが、産地によって違いがあり、見分けるのはなかなか困難です。

また、天然のうなぎの方が脂の乗りがよいと言われていますが、実際には、天然のうなぎの方が身がしまっていて脂も少ないのです。運動量の違いといったところでしょうか。

大うなぎに関して言えば、天然物であるといえるかもしれません。養殖物であれば、ある程度の大きさに育ったところで出荷されるので、あまり大きく育てることはないからです。

また、うなぎは完全養殖に成功はしているのですが、完全養殖をするにはかなりの費用がかかってしまうため、稚魚であるシラスうなぎを捕獲して養殖しています。完全養殖となると、ヘタをすれば、天然物よりも養殖物のほうが高くなってしまうのかもしれませんね。

 


■うなぎの旬は秋

土用の丑の日と言えば夏ですから、このタイミングでうなぎを食べるということで、夏がうなぎの旬と思っている人もいるのではないでしょうか。実際には夏ではなく秋が旬となります。

冬場はうなぎは冬眠するので、そのために栄養を蓄え、脂がのっていきます。中でも、淡水域で成長し、産卵のために海にでる「下りうなぎ」が美味しいとされています。ですから、旬は秋ということになります。

風習で夏にうなぎを食べる人は多いのですが、最も美味しいタイミングではないのです。しかし、うなぎはスタミナのつく食材ということで、体力を奪われやすい夏に食べるのは理にはかなっているのです。


■まとめ

土用の丑の日は、うなぎは旬のタイミングだからと思っていた人も少なくないのではないでしょうか。実はうなぎ屋の販売のための戦略だったのです。

しかし、養殖うなぎに関して言えば、旬は夏となります。ですから、土用の丑の日には天然物ではなく養殖物を食べるほうが美味しく食べることができるのかもしれませんね。

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