2019.08.04
近年は、海外で行われている行事を日本でも行うといったことも多くなっています。記憶に新しいのがハロウィンではないでしょうか。本来の意味を忘れておおはしゃぎしてしまい、さまざまな問題となっていますよね。
他にも、近年流行しているイベントにイースターがあります。これは、実際にはどんな行事で、どのようにして祝うのが正しいのでしょうか。正確な知識を身に着けて、問題行動は控えてほしいですよね。
■イースターとは
近年人気となっている行事であるイースター。とはいえ、まだまだあまりなじみがないというのも事実です。そもそもイースターとは何をする行事なのでしょうか。
イースターは日本語で言えば、「復活祭」になります。では何の復活なのかというと、イエス・キリストです。イエス・キリストの復活を祝うのがイースターなのです。
イエス・キリストが十字架に架けられ処刑されたということは、多くの人が知っているのですが、その3日後にイエス・キリストは復活していると言われています。その復活を祝う行事なのです。
クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う行事ですが、イースターは復活を祝う行事となり、どちらもイエス・キリストに関連する行事ということになります。
クリスマスが日本でも行事として根付いているので、イースターが根付いても不思議ではないですよね。
イースターの日については、固定で何月何日というものではありません。イエス・キリストが復活をしたのが日曜日であったということから、春分の日以降の最初の満月から、さらに最初の日曜日がイースターになります。
2019年では4月21日、2020年では4月12日となります。日本の祝日とは異なり、日付の算出が少しややこしいですから、春先になるとチェックしてみるというのがよいかもしれません。
■イースターですることは?
イースターの日には、家族でごちそうを食べてお祝いをするというのが通例となっています。これは、クリスマスなどと同じです。
クリスマスには七面鳥といったイメージがあるように、イースターにも食事において特徴があります。教会では、肉や乳製品、卵が四旬節の期間中は禁止されています。イースターにおいてこれが解禁されるため、肉を使用した料理、乳製品や卵を使用した菓子パンやケーキが作られるのです。
禁止されている期間中に溜まってしまった卵などを消費するといった意味合いもあるようです。
特徴的なものとして、イースターエッグがあります。これは、イースターのシンボルでもある卵をゆでたまごにして、いろいろな採食や装飾を施したものです。卵はキリスト教においては、卵は生命のシンボルなので、イースターで利用されます。
そのイースターエッグを用いて遊ぶのもイースターの特徴となっています。
■イースターエッグを使った遊び
イースターエッグを使った遊び方で最もオーソドックスでポピュラーなものが、エッグハントです。イースターエッグを家の中のいろいろな場所に隠して、それを探して遊ぶものです。宝探しみたいなものですが、ヒントはありません。
見つけたイースターエッグによって景品があったり、見つけたイースターエッグの数を競ったりと遊び方はさまざまです。本物のゆでたまごを使わずに、中に景品を仕込んだおもちゃのイースターエッグを使用してもよいです。
エッグレースではスプーンに卵を乗せ、落とさないようにしてゴールまでを競争します。広い庭などがあればみんなで楽しむことができそうです。
スプーンを使って卵を転がしゴールを目指すエッグロールというのもあります。これは室内のカーペットの上などでも楽しむことができそうです。アメリカのホワイトハウスではイースターにエッグロールが毎年開催されているそうです。
■イースターエッグで遊ぶ場合は模造品を使用しよう
イースターエッグを使って遊ぶ遊びはいろいろあるのですが、食べ物で遊ぶというのはあまり好ましくはないです。もちろん、ゆで卵であれば最後に洗って殻をむいて食べればよいのですが、なかなか精神的に難しいといった場合もありますよね。
遊びに使うことを考えれば、プラスチック製や発泡スチロール製のたまごを使用するのがよいのではないでしょうか。手芸などさまざまな用途に向けて作られているのですが、イースターエッグ用に販売されているものもあります。
飾りつけをすることが前提となっているので、たまごだけでなくペイント用のカラーペン等もセットにされています。これさえあればイースターエッグは簡単に作ることができるのではないでしょうか。
プラスチック製たまごでは、空カプセルとなって開閉が自在にできるものもあるので、中に景品を仕込むことも簡単にできます。
すでにカラフルな装飾が施されたものもありますから、時間をあまりかけられないかたはこういったイースターエッグを購入するのがよさそうです。
時間がある方は、家族で一緒にイースターエッグを作ってみましょう。イースターはそのものだけでなく、準備をすることもその楽しみ方のひとつなのです。
■まとめ
イースターはまだ日本ではそれほどなじみのない行事かもしれません。しかし、家庭でも手軽に楽しむことのできる行事です。屋外でもイースターをイベントとして行っているところもあるので、近場でそういったイベントがあれば行ってみるとよいかもしれません。
少しずつですが、日本の各所でイースターイベントが行われるようになってきているので、いずれはクリスマスのような日本でも当たり前の行事の一つになるのかもしれませんね。