■お盆のお墓参り

お盆に帰省してお墓参りをするという方も多いですよね。しかし、お盆にはご先祖さまの霊は迎え火によって家に戻ってきていることになっています。また、送り火でお墓に帰るということになるので、お墓にはご先祖さまの霊はいないのではないかと考えることもあるのではないでしょうか。


実際にお盆のお墓参りには、ご先祖さまの霊を迎え行く。また、ご先祖さまの霊を送っていくといった意味があるそうです。本来は2回お墓参りをしていたそうなのですが、以前と比べるとお墓が遠く、何度もお参りをするのは大変といった理由から1回になっているようなのです。


また、お墓は極楽浄土と現世の玄関口であるともいわれているので、お墓をきれいに掃除しておくことでご先祖さまの霊を気持ちよく迎えることができ、また、送り出すことができるとも考えられているのです。


こうしたことを踏まえると、お墓参りに関しては、回数がどうというよりも感謝の気持ちと供養の気持ちが大切だということです。


普段はなかなかお墓参りをする機会はないかもしれませんが、せめてお盆の最中くらいはしっかりとご先祖さまの霊の供養のためにお墓参りをして、お墓をきれいに掃除してお供えもきちんとしておきたいものです。

 

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■まとめ お盆と言えばついつい連休ということで浮かれ気味になってしまいますが、国民の祝日でもないのに休みになるということは、こういった深い意味があるということです。


先祖に対しての感謝の気持ちを忘れないようにしっかりと祀ってあげたいですよね。そのためには、帰省の渋滞も我慢できるのではないでしょうか。公共の交通機関を利用するのであれば、早めに予約を取って、余裕をもって帰省の準備をしたいものです。


渋滞が多いということは、離れて暮らしている家族が多いということの裏返しでもあるのかもしれません。