親というものは勝手なもので、子供時代に自分が実現出来なかった事を、“自分の子供にはさせてみたいな”という考えが頭をよぎることがあります。もちろん自分の体験に基づき「楽しい」と思ったことも勧めますが、昔叶えられなかった憧れも勝手に勧めたくなるという矛盾した気持ちを持つことも結構あります。 私の場合、子供時代に楽器(ピアノやフルート、バイオリン等)を習いたかったのですが、親に許してもらえず、密かに“いつか楽器を演奏したい”という憧れを持ちつつ大人になりました。そして忙しく働いて過ごしているうちに昔の憧れを忘れていました。 (実は実父が尺八の師範でしたが、さすがに小娘が渋い尺八を習いたいとは思いませんでしたね…) しかし、子供を持ってみると、何気に『子供が習いたければ楽器をやらせてもいいかな…』などと考えている自分がいました(笑)。ただ単に親の憧れを押し付けるだけでは、子供には迷惑になるだけなので「いっそ気が済むように、自分自身が楽器にチャレンジしてみればよいのでは?」という考えに至りました。 継続して習うのではなく、ある程度限られた期間の中で楽器を習える機会を伺っていたところ、市の広報紙に3