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チャイルドシートを助手席に設置すべきでない理由

ライフスタイル

2018.10.27

2020.07.15

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車は子育て世代の足として欠かせない乗り物。都心に住んでいてマイカーを所持していなくても、カーシェアリングを利用して旅行や買い物に出かける人は少なくないのでは。その際に必要となるのがチャイルドシートです。

日本の法律では、6歳未満の幼児を同乗させる場合は公共機関の乗り物などを除き、チャイルドシートを使用することが義務付けられています。

チャイルドシートは後部座席に設置するのが一般的ですが、子供がグズるから…などの理由で、チャイルドシートを助手席につけている方もいるのでは。これは非常に危険なのでおすすめできません。

 

ご存知の方も多いかもしれませんが、チャイルドシートを助手席につける危険性をきちんと知ってもらうために、クルマの取扱説明書を編集している著者が、改めてご説明します。

 

チャイルドシートを助手席につけてはいけない理由

 

コーションラベル(警告ラベル)に理由が書いてある


実はチャイルドシートを助手席に設置すること自体は違法ではありません。しかし、クルマのサンバイザーや天井には、エアバッグとチャイルドシートの注意喚起をするコーションラベルと呼ばれるものが貼られています。これはクルマの法律でもある保安基準第18条に適合し他もので、メーカーごとにイラストは異なりますが、記載してあることは同じです。

今回はトヨタ車を例にラベルの意味を説明しましょう。

AIRBAG

[イラストの意味]

左:後向きチャイルドシート装着の禁止

真ん中:エアバッグ展開時はチャイルドシートから飛び出してしまうことがある

右:取扱説明書を確認

 

チャイルドシートの設置が違法ではないのに、後ろ向きでの装着を禁止する理由は、イラストが示す通り。事故の際に子供が飛び出してしまいかねず、非常に危険を伴うからです。エアバッグの衝撃については、独立行政法人自動車事故対策機構が行なっている試験が動画として公開されています。

独立行政法人 自動車事故対策機構 動画コンテンツ

 

これはクルマの衝突安全性能を計るために行われている試験です。エアバッグが高速かつ勢いよく展開するのがわかります。こんな衝撃をチャイルドシートの子供が受けたらどうなるでしょうか?

非常に危険だからこそ、コーションラベルでチャイルドシートを助手席に後ろ向きにつけてはいけないこと、あわせて助手席には設置すべきでないという意図をユーザーに伝えているのです。

 

ちなみに、コーションラベルに字が書いていない理由はお手洗いや、非常口のマークと同じで、言葉がなくても伝わるピクトグラムというものを採用しているためです。このラベルは非常に重要ですのではがさないようにしてください。

 

助手席にはテザーアンカーやISOFIX専用フックもついていない


クルマの設計においても、助手席はチャイルドシートを設置する前提になっていません。そのため、最近は後部座席に必ず付いている「テザーアンカー」や「ISOFIX専用フック」といった、チャイルドシートの固定用パーツがありません。シートベルトでの固定となるため、不慮な事故が発生した場合、安全性が低くなってしまいます。

 

以上の理由から、子供の安全を守るためにも、基本的には助手席へのチャイルドシート設置は避けるべきです。

とはいえ、どうしても設置しなければならない場合はどうしたらいいか、次で説明します。

 

どうしても助手席につけなければいけない場合

 

助手席にチャイルドシートをつける場合は


不測の自体の場合はどう設置すればいいのか、トヨタのヴォクシーを例に説明します。

 

チャイルドシートの設置方法

1. 前後調整レバーを上にあげて、座席を一番後ろまで引く。(パワーシートの場合はシート左側のボタンを後ろに引く)

2. 背もたれを一番前の固定位置に調整し、ヘッドレストを一番下まで下げる

3. シートベルトの高さを一番下まで下げる

4. チャイルドシートをシートベルトで固定する。

5. チャイルドシートがしっかり固定されているか確認する。

 

詳しい取り付け方法はクルマとチャイルドシートの取扱説明書を必ず確認してください。大事なポイントはできる限り助手席を後ろに下げることでエアバッグから遠ざけるということです。これにより展開してしまったときにも比較的衝撃は少なくなります。

 

 

チャイルドシートの規格知っていますか?

ちなみに、子供のチャイルドシートには大きく分けて2種類の規格があるのをご存知ですか?購入する場合は、必ず規格に適合しているものを使ってください。

 

現在の基準「ECE R44/04」


ECEはEconomic Commission for Europe。ヨーロッパ経済委員会といいます。この組織が規定した法律が数字に分かれて存在しているのです。その中でも、ECE R44/04はチャイルドシートに関連した法規となっており、現在製造されているチャイルドシートはすべてこちらに該当しています。

いまでは日本車も多く輸出しているので、ECE R44/04に適合するように製造される傾向にあります。

またこの規格に適合するように車にはISOFIX専用フックやテザーアンカーがついています。

 

これからの基準「i-Size R129」


こちらはECE R44/04よりもさらに安全性を高めたものでこれからの主流になる規格です。

ECE R44/04は前面衝突の試験のみでしたが、i-Size R129ではこれに加えて側面衝突も試験に加わっているのでメーカーもより安全性を高めたチャイルドシートを製造する必要があります。この規格になることで、頭部、頸部も守られるようになるのでより安全性が高まるというわけです。また、これまでは体重をチャイルドシートの乗り換え目安にしていましたが、これからは身長が乗り換え目安に設定されます。

 

後部座席にチャイルドシートを設置する場合も、基準を満たしたものを選ぶようにしてください。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか!子どもを守るには親が正しい知識を持つことが非常に大切です。何より助手席につけないことが一番ですが、つけざるを得ないときはリスクをしっかり取り除いたうえでつけましょう。

また車に搭載されている取扱説明書に無駄なことは全く書いてありません!機能の使い方や危険なシチュエーションなどをしっかりと書いてあります。車を購入した時にはしっかり手に取って読んで、機能や使い方を分かっていたほうが何百倍も子どもと行くお出かけが楽しくなりますよ!

文/大下哲平

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