2018.09.21
9月の連休に金沢まで足を延ばしてみませんか。
3世代で楽しめる金沢の観光地と言えば兼六園。四季折々の美しさを魅せる兼六園で茶道体験をしました。
加賀藩時代から茶の湯が盛んな金沢は現在でも茶道に関わる人口の割合が高く、市内随所でお茶会などが開かれています。
今回は兼六園の散策案内と兼六園内で手軽に楽しめる茶道体験のレポートです。
兼六園
所在地:石川県金沢市兼六町1-4
開園:年中無休
3月1日~10月15日 7:00~18:00
10月16日~2月末日 8:00~17:00
入園料:大人(18歳以上)310円、小人(6~18歳未満) 100円
水戸の偕楽園、岡山後楽園と並び日本三名園の一つ兼六園は、江戸時代の代表的な大名庭園として加賀歴代藩主によって作られてきました。金沢の中心部にあり、四季折々の美しさを楽しめる庭園です。
兼六園内の休憩処として、加賀藩6代藩主 吉徳が明治の初めに建てた御亭を平成12年に復元し「時雨亭」として来園者に開放しています。
木造平屋建て、柿葺きの作りの時雨亭は残されていた当時の平面図により庭側の御囲を復元されてあり、亭内で園庭を眺めながらお茶とお菓子を楽しむ事ができます。
時雨亭利用案内
利用時間 9:00~16:30(最終受付 16時)
休亭日 年末年始(12月29日~1月3日)
呈茶利用代金 抹茶720円(時雨亭オリジナル生和菓子付き)
煎茶 310円(和菓子付き)
個人予約不要
歴史ある時雨亭でのお茶席体験
兼六園真弓坂口から入園し玉砂利を歩き3~4分ほどで時雨亭に到着します。
・引き戸から中に入亭し靴を脱ぎます
・窓口にて受付を済ませ代金を支払います
※抹茶・煎茶を選びます
・案内された座敷で待機
・お茶席体験の座敷への案内があり移動します
・毛せんの上に座ります
・上生菓子が運ばれます
・お菓子を食べ終えるころにお抹茶が運ばれます
上生菓子は季節に合わせ2か月ごとに変わるそうです
お抹茶の場合
・上生菓子が先に運ばれ、その後お抹茶が運ばれてきます
・お茶碗を左手に乗せ、右手を添えて頂きます
煎茶の場合
・緑茶と引菓子が同時に運ばれてきます
お抹茶と違い緑茶と引菓子を交互に頂きます
お茶席時間は20分ほどになります。
正座をして着席が出来る年齢であれば、小さな子供も一緒に楽しむ事がきます。
未就学児でも、その雰囲気を感じマナーを学ぶ事ができました。
我が家は子供たちにお抹茶、親は煎茶を選択しました。
子供がお抹茶の味を一口でも感じることが出来れば〇、予想通り苦さに悶絶していたので煎茶と交換しました。
お茶席を楽しんだ後は縁側で長谷池や小さな滝、草木を眺めることができます。時雨亭からしか眺めることが出来ない庭には特別感もあります。
お床の掛け軸も楽しみたいポイントです。
舌も心も満たされてリフレッシュしたら、兼六園の散策へスタートです。お茶席は午後になるとお菓子が用意できない場合があるそうです。兼六園に到着後すぐ時雨亭へ向かう事をおすすめします。
東京ドーム2個分の広大さの兼六園は見どころも多く、散策していると時間を忘れてしまいます。兼六園の魅力である「六勝」をじっくりと感じながらゆっくりと歩く贅沢な時間を味わってくださいね。
六勝とは
宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望
宏大:広々としている
幽邃:奥ゆかしく静かである
人力:人の手が加わっている
蒼古:古びた趣がある
水泉:水辺がある
眺望:見晴らしがよい
本来ですと相反する両立しえない6つの景勝を兼ね備えていることで日本三名園になりました。「兼六園」の名前の由来は六勝から来ているそうです。
また、北陸の冬の訪れを告げる風物詩の唐崎松の雪吊りは、毎年11月1日からです。
まさに雪月花、どの季節に訪れても四季折々の豊かな景色を見ることが出来る兼六園。
趣深い庭園で過ごす非日常の時間をたっぷりと味わってみてください。
近隣おすすめスポット紹介
・金沢21世紀美術館
・ひがし茶屋街
・近江町市場
・金沢城公園
・箔一本店
金沢でしか出来ないこと・金沢だから出来ることを旅の楽しみにしてみてはいかがでしょうか。3世代で行く金沢、3連休におすすめです。
CHANTOママライター/中谷絢子