2019.03.25
ついこの前まで自分も「新人女子社員」だったのに、今や立派な中堅社員となりママとなり。新入社員の話す言葉の意味がわからなかったり、自由な行動に戸惑ったことはありませんか? 世代間に生じる〝世代間ギャップ〟に、ママたちはどのように対処しているのでしょう。
積極的に巻かれてみる(さきさん/40歳/事務)
同じ部署の女性社員では、私が一番年上です。なので最近では、20代前半の女子社員の会話についていけない場面もたびたびあります。
とくに困惑させられるのが、会話に出てくる〝略語〟の数々。「もう〝サビ残〟は勘弁してほしいですよー」なんて言われても、「え、さびざん? なにそれ?」とちんぷんかんぷん。そんなときは、カッコつけずに「それ、どういう意味?」と食いつきます。
「サービス残業のことですよぉ〜!」「あ~なるほど! 私も使おっと!」とノリで答えています(笑)。
でも取引先に「こちらは〝銀振〟でお願いします」なんて言っているのを聞いたときは、「銀振ってなに?」「あ、銀行振り込みです」「仕事で略語はダメでしょ!」と叱っておきましたが。
まぁ実際に使ってみると「サビ残頼まれないうちに、さっさと帰ろ!」「そうですね!」とテンポも使い勝手も悪くないですよ。これもコミュニケーションのうち、ですかね。
無理にとは言いません(はなさん/42歳/会計)
うちの職場にいる若手女子社員は、常にマイペース。部署内の連絡はLINEでしているのですが、「◯◯さんの送別会を開きます! 日時は…」という呼びかけに対し、「私はパスでお願いします」とひと言だけ返信してきました。
さらに「花束を贈るので、1人500円ずつカンパお願いします」と声をかけたときには「私、あまり◯◯さんと関わってないんですけど…」と不服そう。さすがにマズイと思い「無理にとは言わないけど、職場ではコミュニケーションも大事だよ」と諭すと、その効果あったか、次の飲み会には珍しく参加したんです。
(分かってくれたのかな)と思いきや、飲み会中はずっとつまらなさそうな表情。誰かと連絡をとっているのか、ずっと下を向いてスマホをいじっています。周りへの心象も悪すぎて、いっそのこと欠席のほうがマシだったかも。
それからは「私はパスで」と言われても、「あっ、そう」と受け流しています。裏では「結婚して早めに辞めたい」と言っているみたいなので、そこまで面倒見る必要もなさそうですしね。
その方、上司ですから!(ともこさん/35歳/営業)
普段はコンタクトの部長が、珍しく眼鏡をかけてきたんです。「花粉症で朝から目がかゆくてね。コンタクト入れられなかったんだよ」と言う上司に、入社2年目の女性社員が「わー! 部長かわいいー!」と食いつきました。
(か、かわいいって…)その場は、みな口あんぐり。部長も「あ、ありがとう…」と言いつつ、戸惑っていました。さらに、退社時には「部長、明日も眼鏡で来てくださいよぉ~」なんてリクエストまでしていたんです。
「あのね、上司にああいう言い方はちょっと…」とこっそり注意すると、そのときは「あ、はぁーい」と返事していたんですが…翌日、コンタクトで出社した部長に「あーあ! 眼鏡がいいって言ったのにー!」と口を尖らせていました。
時代が変わったのか、彼女が特殊なのか…「もう私の手には負えない」と、あえてそっとしています。少なくとも私が入社した頃は、上司に対してこの対応はありえませんでしたね。
まだまだ社会人としての経験も浅い彼女たち、いつかふと気づくときがやってくるのかもしれません。仕事人として女性として、先輩ママがアドバイスしてあげられることはたくさんあります。次の世代を担う大事な人材、ぜひ根気強く導いてあげてください。
ライター:楠 ゆず
娘と夫、茶トラの猫の3人+1匹で暮らすフリーライター。思い切ってマンションを購入し、ローンパラダイスへ突入中。幼児教育にハマってしまい、興味をもった教材は手に入れないと気が済まない。おかげで家には教材の山が…。断捨離欲と収集欲の葛藤に悩む日々です。