若者の言葉遣いについていけない大人たち


ミスマッチな若者言葉について取り上げてきましたが、世の中の人は言葉遣いについてどのように考えているのでしょうか? 文化庁は、「国語に関する世論調査」を実施。国語に関する意識について様々な調査をしています。

 

特に注目したいのが、「きちんとした言葉遣いができないと社会から認めてもらえないと感じるか」という質問。最も多かった答えは「ややそう感じる」の39.6%です。「そう感じる(35.2%)」と合わせると、74.8%の人が正しい言葉遣いを意識しているとわかりました。

 

今回話題になった「40代」の考え方を見てみると、「そう感じる」と答えた人が85.6%。16~19歳の90.8%に次いで2番目に高い結果です。意外と本人たちは正しい言葉を意識している模様。

 

また、同調査では「言葉の使い方に関して困っていること」についても質問しています。40代からの回答は、「流行語や新しい言葉の意味が分からないことがある(56.2%)」がダントツで1位でした。実際の声を見ても「会話についていけないことがある」「息子が使ってる言葉の意味が分からなかった」といった大人は多数いるようです。ちなみに全世代を通しても、「外来語・外国語の意味が分からないことがある(55.0%)」を抑えて「流行語や新しい言葉の意味が分からないことがある(55.5%)」が1位となる結果に。

 

若者言葉を上手に使いこなしている大人は、実は流行にアンテナを張っている人たちなのかもしれませんね。

 

文/長谷部ひとみ